入沢風穴

 

 『群馬県下仁田町・荒船風穴』は『富岡製紙工場跡地』と共に『世界遺産』に認定され、一時期来場制限が掛かるほど人が訪れました。

 

 認定直後は無料だった駐車場が、来場数の急増に目を付け『有料(確かバイクも一回¥500)』となったり、駐車場から緩やかな坂道(県道なのに一般車通行禁止って?)を片道1㎞近く歩かなければ辿り着けなかったりで不評でした。(その後改善されとか。だって駐車場が有料になって以来行ってないもん)

 

 『風穴』とは………冬の冷気によって冷やされた空気が、岩の隙間などを通って地下の岩そのモノを冷やし、『冷熱蓄冷体』となって夏場迄冷たさを維持します。外気の高い夏場でも冷気の放熱を続ける為、『天然の冷蔵庫』として機能します。

 

 自然界では年一回の『蚕蛾』の『孵化~蛹=繭』を、この『風穴』で『蚕蛾』の卵を管理し、『桑の葉』の育成管理に合わせ、年に数回の『養蚕』を可能としました。(流石に冬は桑の葉=蚕の餌が入手できないので不可)

 

 日本が明治時代、海外に向けて『絹』を大量輸出出来たのは、この『養蚕技術』の成功と『風穴』、そして『製糸工場』の官営化のお陰です。

 

 ※『養蚕技術の近代化』 詳しくは『藤岡市・高山社(跡)』で学べます。

 

 その『風穴』実は長野県内にも意外と在るんです。

 

 よく知られるのは『小諸市・氷』の『風穴』 地名が『氷』です。(なんか素敵)

 

 温泉施設の近くに在り、無料で見学も可能です。一部は民家が所有し、現役で利用されています。夏場、外気温が30℃近い時でもこの中は10℃以下。カメラのレンズが曇ります。

 

 そして『氷風穴』の特筆すべきはすぐ近くに『温穴」が在る事です。

 

 『温泉』を熱源に、接した空気を『温風』として一年中暖かい空気が噴出します。(実際には冬の積雪時に、雪の無い事でしか体感できませんが………)

 

 その他にも『安曇野・稲核風穴』は現役で『酒の冷温貯蔵庫』として公開されていますし、『別所・氷沢風穴』では見事な『石積みの室』が残されています。『武峠茶屋・風穴』にも小さいながら『石室』が残っており、この上に小屋を建てて『蚕蛾』を貯蔵したそうです。上田付近からもこの風穴に『蚕蛾の卵』を預けに来たとか。

 

 で話をもどして『入沢風穴』です。

 

 『佐久市・入沢地区』は2019年の台風で大被害を受けた集落です。

 

 その集落の真ん中を流れる川が氾濫し二十数余の橋が流されてしまいました。

 

 その後両岸に拡幅された舗装路が完成しましたが、お陰で『入沢湧水』などは消滅してしまいました。

 

 

 

 上の写真は『入沢湧水』の在った場所。現在は『災害時協力井戸』の表示が在ります。

 

 又、集落入り口近くにある『入沢風穴』の案内を知ってはいましたが『個人宅所有』なのでしょうか、尋ねるのは二の足を踏んでいました。

 

 

 声をかけてみるも反応なし。勝手に入るわけにもいかないので近場をうろうろしていました。  次回です。