上房バス停

 

 国道142号線で『立科』の街中を過ぎ、『権現スポーツ広場・権現の湯』入り口の次、コンビニの在る『山部交差点』を右折。地方県道147号線を進むと大きな右カーブになります。

 

 『バス停・上房』が在るのですが、まっ大抵の人は素通りしちゃいます。

 

 私も此のカーブが気持ち良いので、バイクで体を傾けながら一気に駆け抜けるのですが。

 

 偶々ツーリングの帰りに雨がぱらつき出し、一時の雨宿りに『上房バス停(待合室)』に駆け込みました。

 

 土地に余裕のある地域では『立派な待合室』を持つバス停が多く見られます。

 

 バスを待つ間に雨に『濡れない様に。寒さに震えない様に。夏の日差しを避ける為』

 

 『駅舎』は所有鉄道会社が『建設・維持管理』をしていますが、バス停は地域住民の優しさで成り立つ場合が多いみたいです。(バス会社が出資しているのかも知れませんが)

 

 

 此のバス停はロータリーになっていて、『東信観光の路線バス』と『町営たてしなスマイル交通』が停車します。このエリアから『しなの鉄道大屋駅』方面や立科町とを結んでいます。

 

 『バス会社』は、地方に行けば行くほど『マイカー』の所有率の高さから経営が難しい物になります。

 

 しかし『高齢者・免許返納者』が増えるにつれバスの需要は無くてはなりませんが、運行状況や利用率の厳しさから『デマンドタクシー』(バスの代わりとして、行政が管理し、タクシー会社の『ジャンボタクシー』等を乗合で運行する。要予約)に切り替える市町村が多いのも事実です。

 

 私の知り合いに、普段は『路線バス』を運行し、『観光シーズン』は観光バスの運転もするという運転手さんが大勢いました。コロナで需要が激滅した際に、『運転手』を辞めてしまいましたが。

 

 

 この『ロータリー』の一画に『藤棚』等が在り、春先はその甘い匂いと可憐な紫の花を見せてくれますが夏になると『よしず』が貼られます。

 

 『ここ野菜無料です』と大書きされた手描きの看板。

 

 『無人販売』は偶に見かけますけど『無料』です。

 

 右下に小さく『品切れならごめんなさい』とも書かれています。設置者の人柄が偲ばれますね。

 

 以前、偶々籠に野菜を入れている人を見掛けました。

 

 近くの農家さんで、B級の『売り物にならない野菜』や、道の駅等に出荷したけど当日売れ残った野菜や果物を処分するよりは生活に困っている人の役に立てばと提供しているそうです。

 

 『B級品』と云っても『曲りキュウリ』や『傷在りトマト』 さっきまで販売されていた果物など、食べる分には遜色ない物ばかり。時期的に穫れすぎるとどうしても売れ残るのは仕方ないのだとか。

 

 翌日には新鮮な『野菜・果物』等が収穫されるので入れ替える為だとは云えやはり辛い時もあるだろうな。

 

 

 此の日も『漬け瓜』や『ズッキーニ』が箱に入れられていました。

 

 折角の御好意。『漬け瓜』を二本と『ズッキーニ』を一本頂きました。

 

 私、スーパーの『半額割引』全然気にしません。

 

 だって食べられるのに『賞味期間(時間)』の表示の為に棄てられてしまうなんて『何て罰当たりな!』

 

 衛生面を管理する行政の指導ですけど、私が子供の頃は『食べてみて、痛んでいたら棄てればいい』位な考え方で、死んだ奴は一人もいない。

 

 『在庫処理セール』なんかで、『賞味期限切れ』でも購入する事在ります。

 

 だって『贈答用そうめん』なんか夏に売れ残って秋には『半額』、賞味期限まじかだと『9割引き』になるんですもん。

 

 『素麺』なんて2~3年熟成させた『ひね物』の方が美味しかったりするのにねぇ。

 

 

 何か世の中、間違った方向へ多々動いているけど、一部の心ある人によって暖かい気持ちになれます。

 

 因みに此の『無料』 設営期間が在りますので注意です。(今年は9月末で終了しています)