海岸寺 part3

 

 少し離れた場所に解説が立っていました。

 

 

 やはり御堂は『観音様』を祀る『観音堂』でした。

 

 諏訪の宮大工『立川流』を代表する建築物で『粟(アワ)と鶉(ウズラ)』の緻密な彫刻は特筆物です。

 

 

 それにしても『千社札』………ねぇ。 江戸時代は文化だったかも知れませんが、現代では『文化財保護違反』でれっきとした犯罪です。

 

 勿論『神社仏閣』から許可を得て千社札を収める方もいるでしょうけど、大概は立ち入り禁止の場所にまで無断で貼ってある。それも『和紙・墨書き・糊貼り』ならば時間と共に紙が剥がれ、転写した墨も褪せるのでしょうけど。

 

 本来は裏側に住所氏名などを記入するらしい。

 

 更に云うなら以前に『千社札』を収めた神社仏閣を再度訪れ、自分の貼った『千社札』を『剥がす』行為で『願掛け~願ほどき』が完結するらしいのですが。

 

 只の『神社仏閣参詣コンプリート=自己満足』の為に千社札を貼る人が今だに居るのが信じられません。(貼ってる人を見つけたら即通報しましょう)

 

 しかも『シールタイプ』の千社札がお土産として売られているのにも疑問を感じます。

 

 『糊』と違って確実に木が痛むし日焼けなどの違いがくっきりと残る。

 

 結局『恥』を世間に晒している事に気づかないのか。

 

 私は絶対に『千社札反対‼』です。

 

 あっ『おみくじ』を木の枝に結ぶのも『反対』です。

 

 『おみくじを結ぶ場所』が指示して在り、そこに結ぶなら何も云いません。

 

 勝手に手頃の枝に結んでいく人が居ますけど、雨で破れたりして醜くなったの観た事在りませんか? 誰かが片付けているんです。

 

 峠の『お地蔵様』なんぞにむやみやたらと『御供え』してきませんか? 誰かが片付けています。

 

 自己満足の『御供え』がやがてゴミに変わり、誰かの手を煩わせています。

 

 お盆にお墓参りに行って、綺麗に掃除した後『生花』を供えますね。片付けに行ってますか? 管理者の居る墓地・霊園では枯れた花を片付けてくれますが、次の墓参り迄そのままで良いのでしょうか。

 

 お墓に備えた花を持ち帰り仏壇に供えるのもタブーです。

 

 私は両親の『月命日』に、必ず月に二回墓参りします。なるべくゴミを出さない様に御供えはしませんけど。

 

 

 仏説『摩訶般若波羅密多心経』が奉納されていました。

 

 私は毎年『少林山・達磨寺』へ『福達磨』を収めに行きますが、其の時一緒に写経した『摩訶般若波羅密多心経』を収めます。

 

 えっ。今では100均でも『なぞり書き』用の『摩訶般若波羅密多心経』が売られています。お手本の上に『トレーシングペーパー』を重ねて『筆ペン』でなぞるだけ。

 

 正味1時間足らずで書き上げちゃうからご利益は無さそうですけど。

 

 で新しい『達磨』に『開眼祈祷』して頂く時に『納経』して『朱印』を頂きます。

 

 不景気なご時世、何とか商売やっていられるのも『福達磨』と『稲荷神』のお陰かなと思っています。(あっ御先祖様もです)

 

 

 油の切れた『自転車のブレーキ』みたいに『キーッ』『ギーッ』とか『カッカッカッ(威嚇)』と石を打ちつけるみたいに聞こる鳴き声の主は、里山でもよく見る『ジョウビタキ』です。人を怖がらないのか近くまで寄って来たりします。

 

 元々は北方からの渡り鳥で秋頃から『越冬』する為に日本に飛来するのですが、何故かこの頃は一年中見かける(鳴き声を聞く)気がします。

 

 漢字で書くと『尉火焚き』 『尉・ジョウ』は高齢男性の意味で頭の白髪から連想したもの。『火焚き』は『火打石』を打ち付ける音からでしょうか。

 

 白髪に胴体の赤銅色。羽の一部に白のワンポイントが特徴です。

 

 なんか『ナイキ』や『アンダーアーマー』のトレードマークみたみたいで格好良いなぁと思うのは私だけ?

 

 

 他にも『一番細長い昆虫』の『ナナフシ』が居ました。

 

 土蔵の足元に居たのですが、見上げると近くの木の枝には沢山の『ナナフシ』が居ました。

 

 『恋の季節』だったのね。結構結構沢山愛し合って頂戴ね。

 

 この『海岸寺』 人里離れた山奥に在り、自然が豊富なのは分かりますが何だか其れだけじゃないみたい。

 

 そう、この感覚は間違いなく『パワースポット』

 

 で気分が良くなりながらまだまだ続きます。