伊邪那美神社

 

 『佐久市・根々井』は『湯川』の北側に在り、川の浸食作用で造られた平地に民家が集中しています。かなり古くから集落が在ったのでしょう、道路は曲がりくねっており、生活道路をそのまま舗装したように感じます。

 

 河岸段丘の上に民家が広がらなかったのは恐らく『飲み水』の問題だったのでしょう。今でこそ『用水』が引き廻され『田畑』が完成していますが、古くは『濁川』が流れていたのみ。飲用には適さなかったのかも知れません。

 

 『根々井公会堂』の裏手に神社が在ったとは知りませんでした。

 

 公会堂にバイクを停めまして。

 

 

 私、神社参拝の際には出来るだけ『一の鳥居』から潜ります。

 

 車で潜る場合は車の中で礼を捧げます。(安全運転第一です)

 

 此れが結構各地にあるんですよ。

 

 『富士浅間神社』(奥社は富士山頂)とか『出雲大社』、『弥彦神社』なんかも一の鳥居がかなり離れています。中には海の中の『岩に建てられた鳥居』なんてのが『一の鳥居』だったりするのも存在します。

 

 『安芸の宮島・厳島神社』は辛うじて引き潮の時に潜れます。『大洗磯崎神社』は波の打ち付ける岩の上で近づけないし、『福岡・宗像大社』なんてチャーター船でしか行けない。しかも許可なく上陸禁止だとか。

 

 

 敷地内は児童公園になっていてブランコなども設置されています。

 

 何だコンクリートの塊りだけど……… オブジェ? 遊具? 上に何かが乗っていた?

 

 解りません。ご存じの方googlemapにでも情報提供お願いします。

 

 

 風雨や害獣から保護する為の拝殿に大きな扁額が掲げられていました。

 

 『伊邪那美神社』 『伊弉諾尊・イザナギノミコト』の奥さんとなり、共に日本を創造した『古事記』に登場する神様です。

 

 『伊邪那美尊・イザナミノミコト』は色々な神様を産みます。

 

 最初に生まれたのが『水蛭子』でも未熟だった為『海』へ流したとされます。ところが生きていて成長し戻って来た時『恵比寿神』と呼ばれる様になります。

 

 次に生まれたのが『淡路島』 『日本の領土=島』を次々と生み出します。『国生み』 

 

 その後も次々と『海の神(大綿津見の神)』『山の神(大山津見の神)』『水の神(早秋津日子神)』『穀物の神(大宣都比売の神)』などを産み、『火の神(火之迦具土神)』を産んだ時、全身に火傷を負い命を落とし『黄泉の国』へと落ちます。

 

 嘆き悲しんだ『伊弉諾尊』は亡き妻を負追って『黄泉の国』へ降りて行きます。

 

 地上に出るまで『妻の顔』を観ては成らぬと云う『黄泉の国の神』との約束をたがえてしまい結果連れ戻す事は出来ませんでした。

 

 地上に戻った『伊弉諾尊』は死者の国の穢れを落とす為に身体を洗います。この行為を『禊』と云い、参拝の際に『手水舎』等で手や口を清める行為に通じます。

 

 この『禊』の時、左目を洗った水から生まれたのが『天照大御神 ♀』 右目を洗った時の水から産まれたのが『月読命 ♀』鼻を洗った水からは『須佐之男命 ♂』が生まれたとされます。

 

 『古事記』に『伊邪那美尊』が登場するのは『黄泉の国』迄。

 

 『伊弉諾尊』を奉る神社は『熊野・花の窟(いわお)神社』が在ります。

 

 境内に足を踏み入れると不思議な感覚に包まれました。間違いなくパワースポットです。

 

 『伊邪那美神社』がこんな身近に在ったとは!

 

 でも謂われなどの案内が一切無し。残念です。

 

 

 自然光のみで撮影したらブレちゃった。

 

 後半へ続く。