滑津駅

 

 『中込駅』から『佐久平・小諸方面』に向かうと次の停車駅は『滑津駅』です。

 

 地名からも分かる通り近くを流れる『滑津川』の川床は、一枚岩の上をゆっくりとした流れの川が流れています。夏場、直射日光に照らし出され『藻』が繁殖したりして滑りやすかったのでしょう。

 

 この『滑津川』は『内山峡』から流れる河川で『内山峠』を『分水嶺』として、群馬県側に流れる水は『利根川水系』、『太平洋』と流れ下ります。

 

 『滑津駅』傍の『県道138号線(旧国道141号線)』の少し上流で『香坂』を水源とする『志賀川』と合流します。

 

 民家のすぐ傍にも関わらず、冬になると『白鳥飛来地』となります。『シベリア』から越冬の為に飛来した白鳥は此の地で『産卵』し厳冬期の寒さの中子育てをします。

 

 寒いのは人間だけで、世界的に見ると『河川凍結』しない『佐久の冬』は白鳥にとっては快適なのかも。

 

 

 民家の脇に在る『滑津駅入り口』 駐輪場も盛況な様子です。高校通学者でしょうね。

 

 

 民家の間の通路突き当りがホーム入り口の階段です。

 

 

 『中込駅』から僅か数百メートル。カーブ途中にある為 線路も斜め。ホームも若干斜め?

 

 電車(小海線は機関車です)はハンドルが無い為、カーブを曲がる際は遠心力に耐える為内側と外側の線路に高低差を着けます。高速でカーブを廻るとかなりバンクしなければならない為ですが、ゆっくり走る各駅停車の通過速度と特急などの高速度の車両では必要な傾斜が異なります。そこで取り入れられるのが『振り子式』 台車(車輪&サスペンション)と車体(客車)の間に『振り子機能』を搭載し、高低差の無いカーブでも遠心力に耐えられるように車体を傾ける事が出来ます。

 

 『小海線』を走行する車両では『振り子式』は導入されていない為『滑津駅』では線路そのものを傾けており、若干ですがホームも傾いています。(冬の凍結時は怖くない?)

 

 ホームに『郵便ポスト?』

 

 いえ此れは『無人駅』から乗車する際の『乗車駅証明書発券機』です。

 

 ワンマンバスに乗る時に取る『整理券』と同じ仕組みで、降車時の料金精算の際に必要です。

 

 以前は『ワンマン運転』の車両(電車・機関車問わず)には『乗車口』が在って、整理券を取り、精算時の支払いに使いましたが、中には悪知恵を持ってるヤツがいて『キセル乗車』に悪用でもしたんでしょう。『切符発券機』の無い駅では『乗車証明発券機』の導入が進んでいます。