龍岡城駅

 

 『臼田駅』から一つ小諸よりの駅です。

 

 駅名の『龍岡城』は『徳川家直系・松平乗謨(まつだいらのりかた)』の居城として築城が開始されました。西洋式築城技術を取り入れた『五稜郭』の予定でしたが時代が『明治』になり、政府発令の『廃城令』により、『星形のお堀=五稜郭』が完成する寸前に築城禁止になります。故に戦死者ゼロ。『松平乗謨』は名を『大給恒(おぎゅうゆづる)』と改め明治政府の要職に就きます。政界を退いた後『博愛社(後の赤十字)』の設立に尽力しました。

 

 『龍岡城・五稜郭』と呼んで『函館・五稜郭』並び日本に二つしかないお城です。

 

 『五稜郭公園』には『牛の吾蔵』の異名をとる『川村五蔵記念館』が在ります。

 

 牛の彫像を造らせたら世界第一人者と称賛され、その力強い『牛』は貴方も観た事在るはず。(上野・西洋美術館所蔵)他にも『ニューヨーク私立図書館・玄関脇彫刻=美と哲学』の作者でも在ります。第二次大戦後、『日本総領事・マッカーサー元帥』に呼び出され胸像の製作を依頼されます。その後も各界の著名人の胸像を多数制作。その『川村五蔵』さんは『臼田町』の出身です。

 

 『長野県佐久平総合技術高等学校(旧臼田高校)』の生徒の通学駅でも在ります。(歩いて25分)

 

 

 『小海線』は民家すれすれ(江ノ電程じゃ無いですけど)を走ります。

 

 駅舎の裏は普通の民家。

 

 

 晴れていればこの線路の向こうに見える『浅間山』が素敵。

 

 

 ホームの長さは『ディーゼル機関車×2両分しか在りません。臨時で接続される3両編成や『高原リゾート列車・1375号』は最後部がホームからはみ出します。下車出来ませんので前より車両に移動してからホームに降りて下さい。

 

 『ローカル線』の車両では『ドア』は自動開閉しません。

 

 折角冷暖房した空気を外に逃がすような無駄を無くす為で、自分で開閉牡丹を押します。降りた後ドアの『閉』ボタンを押すのは義務では在りませんが、高校生は皆一様に他者を気遣い『ドアを閉めて』行きます。流石!

 

 出来るなら、卒業しても  都会の絵の具に染まらないで帰って………