羽黒下駅

 

 『佐久穂町』は『旧八千穂村』と『旧佐久町』が平成の合併により生まれました。

 

 その『旧佐久町』は南北に貫く『千曲川』と東から流れて来る『余地川・抜井川』、西から流れて来る『北沢川』が十字に交わり、古くから栄えた場所です。

 

 『小山寺窪遺跡』には『竪穴式住居跡』等の他、『平安時代』以降、各時代の『多宝塔』などが発見され整理されて展示(?)されています。

 

 『北沢の大石棒』は『子孫繁栄のシンボル』として日本最大を誇るとか。

 

 『旧佐久町』は『高野町』という商業地が栄えていましたが駅名には使用されていません。何故? 

 

 前記の『海瀬駅』と今回の『羽黒下駅』です。

 

 

 此の『羽黒下駅』が栄えた理由は、広大な面積の木材の集積所が在ったから。

 

 周辺の山間部から伐り出された木材はトラックで運び込まれ、専用貨車に積み込まれ『東京・木場』等に運ばれました。

 

 今でも『羽黒下駅』に隣接して有名な材木商『(株)吉本』が営業しています。

 

 尤も現代では『建設木材』に加工する『プレカット材』の需要が高まり、丸太での出荷は減少しているみたいですが。

 

 私が子供の頃、家の裏に『製材所』と『銭湯』が在りました。

 

 製材所が木を加工する際に出る『おが屑・鋸屑』や『樹皮』を燃料に『釜』を焚き『銭湯』に供給する仕組みでした。

 

 『ベルト式鋸』や『回転鋸』が在って危険な為、作業時に入ると怒られましたが、終業後などに行くと、削りたての木の匂いが何とも心地よく、湿った『鋸屑』の山に潜って遊んでいました。

 

 当時、『防腐剤』やら『農薬』なんて一切使ってなかったから、『鋸屑』の下の地面には大きな『蚯蚓』(読める?)が沢山いて、『鯉・ニジマス』の『釣りの餌』には絶好でした。

 

 

 『羽黒下駅』では上下線すれ違いの為『複線化』していますが昔は更に『材木置き場』への引き込み線も在りました。

 

 

 駅前はロータリーになっており『構内タクシー乗り場』も在りましたが今は電話で呼ぶみたい。(恐らく『千曲病院』が在るからかな)

 

 その他にも、公衆トイレ・水道・自販機・観光案内版・駐輪場などが完備。但しコンビニは在りません。

 

 『(株)吉本』の事務所と同じ建物に『簡易郵便局』が入っています。

 

 業務委託でしょうか。(写真撮ったんですけどデータエラー)

 

 気になる方一遍『羽黒下駅』で降りて確認どーぞ。

 

 私ゃバイクで行きましたけど。

 

 

 此処も有人駅でした。時刻表を見れば田舎のローカル線の現状が解ります。