今でこそ車で『市場坂』を走ればあっと言う間に高度を稼ぎ、千曲川の流れる位置から野菜畑が広がる『野辺山高原』迄一気に駆け上がれます。
『市場坂』の名の由来はこの坂の途中に『馬の市場』が在ったからだそうです。
農耕に牛馬を使っていた時代、労働力で在ると同時に貴重な収入源でも在った牛馬の売買は公平を期す為に『公設市場』が設けられたそうです。
『佐久広瀬』は『佐久甲州街道』の宿場町として栄えた処です。『市場坂』からは見えませんがかなりの戸数が存在する集落です。(今は商店すらありませんが)

集落から坂を下り千曲川の傍にポツンと建つ小さな駅舎。『佐久広瀬駅』です。
駐車場から駅に向かうと、ホームの端には白い柵が。此方は入口じゃ無い?
看板には『近くの踏切………』って『千曲川』しかないじゃん。

『JR駅構内』に立ち入ったのですから、『入場料』の支払い義務が発生する筈ですが、切符売り場が無いからどうした物か?

ホームの反対側に『切符回収BOX』が在りましたから正式な入出場口は此方。
だから駐車場側に柵が有ったのか。でも正式なアプローチは泥道………?
『ワンマン運転』の『小海線』の場合、進行方向前方の『運転席』側に出入口が有れば運転手が切符を回収しますが、出入り口が後方の場合『回収BOX』に使用済み切符を投入する仕組みです。
『小海線・中込駅』で『小海線』の切符を購入すると今だ『硬券切符』が入手できます。
申告すれば記念に持ち帰れるそうです。(私、切符は捨てない派です)


この駅から佐久方面の高校に通学する場合、6:59発車に乗り遅れれば遅刻確定です。
野辺山~小海辺り出身の高校時代の友人は、高校近くにアパートを借りて独り暮らししていました。(溜り場ってやつですね)
帰りもクラブ活動なんてしてたら下手すりゃ『佐久広瀬』到着が最終!
そりゃ『帰宅部』在籍になる訳です。

駅舎の脇からの通路も未舗装。安全対策を見てみぬ振り出来ないから安全柵が在るんですね。
『佐久広瀬駅』を出発した機関車(電線無いでしょ)は前方のトンネルを抜けると千曲川の脇を走り『佐久海ノ口』方面へ。
『広瀬』はまだ『千曲川』が造った『広い瀬』が在る場所と英海出来ますが『海ノ口』? 次回です。