『愛宕山・桜公園』から『大門峠』方面への抜け道となる山道の途中に御堂を発見しました。
鳥居が無いから『寺院』だと思うのですが………

額には『照福庵』と読めます。
『鰐口』も『賽銭箱』も見あたりません。ガラス窓を覗き込んでも中は良く見えません。
御本尊らしき物も見えるのですが定かでは在りません。
何だろ此処は………?

長和町の指定文化財。読んでみますと。
『通夢道人=花井璞紋』は1814年、大門村の名主『内田安良太』に請われて『上田・金窓寺』より『慈福寺』の住職に成ります。大変達筆な方で遠近問わず書を求められたそうです。『加賀藩参勤交代』の際に『幟』に書かれた書体を観て思わず感嘆したとか。
『11代・徳川家斉の娘 溶姫・ようひめ』が『加賀13代藩主 前田斉泰・なりやす』の元に嫁いでいるそうですのでその頃の逸話でしょうか。

『庵』の裏手に廻ってみますと

良く読み取れませんが一番下に『〇〇大和尚』と読めますのでこの墓碑が『通嫁道人』和尚の墓碑でしょう。
合掌。字が上手くなります様に。