『御柱』とは『諏訪大社』の四方に建てられる『丸太の柱』で、七年に一度新調されます。
『諏訪大社下社』は『春宮・秋宮』、『諏訪大社上社』には『前宮・本宮』の併せて四つの神社に建てる、太くて長くて真っ直ぐな『もみの木=柱』(4×4=16本)が必要になります。
樹齢150年を超すとされる『もみの木』は『諏訪大社所有林』から伐り出されます。
『山出し』と云われ、山中深く迄入るそうですが、伐り出した木の運搬が大変だそうです。基本、全て人力。コロナ過では機械なども使われたそうですが。
伐り出された木を『神木』として置いて置く処が『棚木場』です。
『諏訪大社・下社』の『棚木場』を訪れたのは5月中旬のカンカン照りの日でした。
現在は舗装された道路の上を、縄を括り付けた『御柱』が曳行されますが、昔は道幅の狭い『山道』を曳いたそうです。
里に下りる前の『斧立て神社』で『斧』が入れられ『御柱』になります。
『里引き』 現在は舗装路を引き刷られる事で『樹皮』が剥げ落ちますが、この『樹皮』を縁起物とし、こぞって拾うそうです。
『木落し坂』まで『里引き』された『御柱』は『木落し坂上』の『神域』に安置され『木落し』を待ちます。
『御柱』の最高潮『木落し』ばかりが祭りの様に扱われますが、坂を下った後も『春宮・秋宮』に向けて道路を曳かれ、クライマックスの『建て御柱』を迎えます。
有料桟敷やけが人続出のニュース等で『木落し』ばかりがクローズアップされますが、それに至るまでの多大な労力に只々感心するばかり。
良いじゃ無いですか『チェーンソー』や『重機』を使ったって。
多少の事には目をつぶってくれますよ。寛大な『諏訪様』ですから。
木陰の中を流れる涼やかな流れに、暫し見とれていました。
夏が来るぜぃ。