本新町・諏訪神社

 

 佐久市・野沢地区の田んぼが『農業改革・区画整理』により『三反=さんたん』≒900坪の長方形に整理されました。

 

 毎日『大型ブルドーザー』や『パワーショベル』が地面を掘り返し、用水は『U字溝』になり、広大な農地を縦横に水が流れる様に構築しました。

 

 公平を期すため、割り振りは『くじ引き』で決めたそうです。

 

 現在南北に走る『国道141号線バイパス』の計画は当初から在った様で、モノの見事に田圃の区画に沿っています。

 

 『地籍・本新町』の田んぼ中にポツンと『諏訪神社』が建っています。

 

 しかも参道が在ったであろう場所は、区画整理された田圃中。農道もこの部分だけ無理やり曲げられています。

 

 

 鳥居から参拝しようとすると拝殿を裏の方から廻り込んで雪の中を歩かなければなりません。

 

 

 では鳥居前で一礼しまして。扁額に文字は無し。スマホの位置情報から『諏訪神社』で在る事を確認しました。

 

 

 至ってシンプルな拝殿ですが、『瑞垣』を塩萎えた『本殿』が見えます。

 

 

 杮葺きの屋根は銅板で覆われています。

 

 先日のニュースでは、どこかの神社の屋根の銅板が剥がされたと報道されていました。盗んだ銅を売るのが目的でしょうけど何て罰当たりな輩がいる事か。

 

 

 幾つかの『祠』の他、『夫婦道祖神』も在りましたが、首が………やっぱり罰当たりな輩がいるんですね。

 

 

 遠く浅間を眺めながら昔は村祭りなんぞも行われていたのかな。

 

 妙に落ち付く不思議な空間です。