明治亭

 

 中・高と柔道部に所属していた『こーちゃん』 遠征試合の帰りには皆で食事するのが常でした。

 

 いわゆる町の食堂で、メニューも『ラーメン』『餃子』『カツ丼』『とんかつ定食』など定番がズラリと紙に書かれて壁に貼ってある様なお店です。

 

 『カレー』や『とんかつ』はどちらかと云えば家庭で食べる事が多いので、大抵は『ラーメン』や『かつ丼』を注文する中、唯一レストランの息子が『ソースカツ丼』と注文しました。

 

 『ソースカツ丼?』 正直、其の時まで『ソースカツ丼』が何たるや観た事も聞いた事も無かったです。

 

 運ばれてきた『ソースカツ丼』に皆が注目の中、蓋を取ると卵でとじていない『トンカツ』に『ソース』が掛けてあるだけ。それが『どんぶりご飯』の上の『千切りキャベツ』に数枚乗っていました。なら普通の『トンカツ』でいいじゃん。とその時思って以来食べた事は無かったのですが………。

 

 

 今回の『木曽ドライブ』は最終目的地『千畳敷カール』を目指していたのですが、雲行きが怪しくなり、ロープウエイの山頂駅は雲の中で見えません。って事は狩りに登っても何も観えない。何も見えない登山(ロープウエイで登るだけ)程つまらない者は在りませんので今回はパスして温泉でゆっくりしようかと『早太郎温泉』にやって来ました。

 

 前もって調べて置いた特盛の店『ガロ』に向かうもお店の前は長蛇の列。

 

 行列に並ぶのが苦手なので、道向かいの『明治亭・ソースカツ丼』の看板を見つけて急遽変更デス。

 

 

 駐車場の片隅に『ソース勝丼水』が流れていました。試しに飲んでみると。

 

 口当たり優しい普通の湧き水です。

 

 日本各地に湧き出す『湧き水』はほとんどが『軟水』でそのまま飲んでおいしいです。

 

 『お茶』や『コーヒー』文化が栄えた国は概して『硬水』である国が多く、不味い水を飲むために工夫されたのが『紅茶』や『コーヒー』です。

 

 水道水をそのまま飲むのは『不味い&危険!』な為に、一度沸かすか『ミネラルウォーター』を飲むようになりました。折角沸かしたのだから『コーヒー』でも淹れるか。ってのが真相です。

 

 都会は別として、日本の田舎のコンビニでも『ミネラルウォーター』が並んでいるのが不思議。(確かに東京辺りの食堂で『お冷』として出される只の『水道水』を美味しいとは思いませんけど) 需要が無ければ売る訳無い。(私ゃ買った事ないですけど)

 

 そんな日本に『茶道』が広がったのは『千利休』の商才のお陰だとも云われています。貿易商としての才覚を持っていた『千利休』は『茶道』を流行らせる事により、莫大な利益を貯えますが、些細な事で『秀吉』より『切腹』を云いつけられてしまいます。してその財産は………?

 

 田舎のコンビニに『ミネラルウォーター』が並んでいるのも誰か(商社)の差し金では?

 

 

 注文したのは『ロースかつ丼¥1590』

 

 『みそ汁』お替りできます。

 

 

 蓋をお皿代わりに乗っかっている『かつ』を数枚移動しまして、『ソース』をドバドバの『和辛子』をたっぷりの。

 

 ご飯に辿り着く前に暫くキャベツが続きます。此れにもダボダボソース。

 

 でもホントはこーちゃん、『揚げ物』は『醤油派』なんです。

 

 部活帰りに毎日食べてた『カップ麺』&『コロッケ』のドバドバソース掛けのせいでしょうか。