佐久水産試験場

 

 私が子供の頃には在りましたから築どの位なんでしょう?

 

 水路を利用した『ニジマス釣り掘り』や、消防団の『放水練習』に駐車場を使わせてもらったことも在ります。

 

 『チョウザメ』の飼育がTVで取り上げられたことも在り、子供が小さい頃観に行ったことも在ります。

 

 千曲川に隣接し『片貝用水』の豊富な清流を利用した『養魚場』も在ります。

 

 

 見学者は先ず管理棟で受付をしてから。

 

 声を掛けると寒風の中、わざわざ表まで出てきて説明をしてくれました。

 

 多分所長さんかな。

 

 

 玄関脇に設置されている水槽の魚たちの説明から始まりました。

 

 真っ白に輝く『シナノユキマス』や産卵期には真っ赤な体色に変化する『ウグイ』『フナ』などが泳いでいます。

 

 『ウグイ』などは佐久地方では『ハヤ』と呼ばれ、昔は浅瀬が赤く見える程魚影が濃かった時も在りました。

 

 『つけば』と呼ばれる『釣り休憩所兼食事処』では『ハヤのから揚げ』が名物で、夏場、川風に吹かれながら飲むビール。最高!でした。

 

 残念ながら2019年の台風被害で川底が荒れてしまい 『アユの友釣り』もめっきり廃れてしまいました。でも漁協の努力で再興しつつあります。又賑やかな『鮎の友釣り解禁日』が戻ると良いのですが。

 

 『ヤマメ』が川を下り、海で育つと『サクラマス』になると某『グルメ漫画』で読んだ事在ります。

 

 「台風被害の河川氾濫で、さぞや多くの『ヤマメ』が海に流され、『サクラマス』となったのでしょうね」と言った処、実際には海まで流される事は無いそうです。魚の泳力はとてつもなく強力で、仮に流されたとしても流れの弱まった場所を見つけ隠れたり、支流に逃げ込むそうです。

 

 『魚』は大きく分けて『淡水魚』と『海水魚』に分かれますが、『塩分濃度の低い汽水域』まで流されると淡水魚は死に物狂いで遡上するそうです。

 

 逆に『鮭』の遡上なども塩分濃度が変わるという事は、魚にも大変な負担が掛かるそうで、産卵後に力尽きるのは『細胞単位』で身体が壊れていくからだそうです。

 

 それともう一つは『水温変化』 山の上流部に棲む『ヤマメ』が仮に海までたどり着いたところで、高い海水温度では棲息出来ないそうです。

 

 北海道や外国なら若干の可能性が在るそうですが。

 

 魚釣りを『ゲームフィッシング』として『キャッチ&リリース』する人がいますが、冷たい水温の中に棲んでいる魚=『魚の体温』を36℃の人間の手が触れば火傷するのと一緒だそうです。ましてや体表のぬめりなどが取れてしまえば死活問題だとか。リリースされても多くは死んでしまうそうです。

 

 『釣った魚』は食べましょうよ。

 

 そう云えばもうじき『松原湖・氷上ワカサギ解禁』ですね。

 

 大抵日曜日なんですけど今年はサボって行っちゃおうかな。