建物前の道は良く通りますが、ついつい入りそびれていました。
そもそも『鎌倉彫』が何故此の地に?くらいな事しか思ってませんでしたから。
佐久市(旧臼田町)出身の彫刻家『木内翠岳・すいがく』さんが極めた『鎌倉彫』とは、彫刻作品に幾重にも『漆』を塗り重ねて仕上げます。
日常生活で使う為の『民芸品』と違って『美術品的要素』が強く、お値段も桁違い。
『日本工芸品』にも認定されています。
ぱっと見、普通の民家に見えなくもないですが、入り口を入ると(バリアフリー)受付が在ります。
入場料は大人¥100。 鎌倉彫の展示室は感想を防ぐ為に暖房が在りません。
冬は防寒着のまま入室して下さい。残念ながら館内は『写真撮影禁止』ですので写真はありません。
係員の方が親切丁寧に付きっきりで解説してくれます。
彫刻には『桂』が多く使われるようで、『鎌倉彫』がブームになった昭和後期には、大量の『桂の大木』が消費されたようです。
『桂』の葉っぱは『ハート型』をしており、『別所・北向き観音』境内の『愛染かつら』の葉っぱは『縁結び』の御守りとして人気が在ります。
映画『愛染かつら』を知っている人なら、切ないすれ違いの『悲恋』と知っているのでしょうけど。
『鎌倉彫』の作品を順次見て廻っていたら、『牡丹』(正式作品名忘れました)の作品の前で衝撃を受けました。
係員の方に「凄い作品ですね」と言ったら「私もこの作品が大好きです」ですと。
全部見て廻っても10分少々ですけど、此の『牡丹』は何時までも見ていられそう。
佐久市市営の美術館の扱いです。此れで¥100は絶対お得。
チョットした目の保養に是非どうぞ。