鳥羽・アジサイの宿

 

 『神宮』と名の付く神社は『明治神宮』『鹿島神宮』や『香取神宮』など在ります。

 

 しかし単に『神宮』と云えば伊勢に在る『伊勢神宮』の事です。

 

 『外宮』と『内宮』が在り、下宮から先に参拝すべきとされています。

 

 今回唯一、二食付きプランで泊った『鳥羽』のホテルは『伊勢海老御造り』『焼鮑』『松坂牛ステーキ』と三拍子揃った夕食が売りのホテルです。

 

 『ゆこ〇こ』で探した昭和を感じるホテルはそれなりの経年劣化を感じますが、その分料金がお得!一泊二食付き¥12800という格安で『伊勢海老・鮑・松坂牛』が食べられるのですからホテル外装なんか二の次です。

 

 若い従業員の方がテキパキ対応してくれて、部屋まで荷物を運んでくれます。最近はホテル形式のセルフスタイルが多いからチョット驚きです。

 

 部屋は『昭和』の新婚旅行全盛の頃建てられた感の造りですが、この宿泊料金暴騰のご時世にこの料金設定は魅力。さてさて夕食時間になり席に着きますと。

 

 私ゃ『バイキングスタイル』には少し抵抗が在ります。ホテル側にすれば給仕の手間が無く、人件費削減に繋がるのでしょうが、諸所問題点を感じてしまいます。

 

 『車椅子の方』は付き添いの方や従業員が手伝っていましたが、混雑時は利用をさけているようでしたし、マナーの悪い客が料理の前でしゃべりながら料理を取ったり、綺麗な盛り付けを崩したりで………。

 

 『揚げたて天ぷら』や『ステーキ』なども客の数を観て早々に終了してしまったり、『カニ食べ放題』のカニは身がスカスカだったり。

 

 一番の危惧は残飯の量。仮に従業員の賄いになるとしても毎日の残飯量はどの位に成るのだろう。家畜の飼料にするとはいえ、膨大な無駄を感じます。

 

 広間のテーブルには、例のごとしの御膳の用意が済んでいて、何と云っても『御燗、ぬるめで』 

 

 『伊勢海老』は一匹の値段の割には食べる処が少なく、『テルミドール』などで誤魔化す処が多いですが此処は御造り。甘い身で日本酒が美味いのなんの。

 

 『鮑』はやっぱり小さめですが生き貝の『残酷焼き』(ホント人間はは可哀そうな事しますよね。食べますけど) なるべく蓋をして見ないようにして。

 

 鮑ととこぶしの違いが判らない………。

 

 『松坂牛』は小鍋仕立ての『すき焼き』 どれも高級食材。お腹いっぱい食べるモノでもないので丁度いい位の量かな。それでもご飯はしっかりお替りしましたけど。

 

 だって『海鮮みそ汁』だけでご飯三杯はいける。

 

 料理に使った『サザエ』や貝殻が綺麗に掃除されお土産にどうぞと置いて在りました。子供は喜びそうなサービスですね。

 

 古くなった『ホテル・旅館』は採算が取れなくなるので廃業してしまう場合が多いそうです。このホテルは若い従業員の方が引き継いだのか、活気とアイデアが在ります。

 

 温泉街に建ち並ぶ廃墟を見るより、頑張っている人を応援する為にも私ゃこういう『ホテル・旅館』利用したいです。安いもん。

 

 でも普段は素泊まり鹿しか利用しないんです。年寄りは朝が早いから。朝食時間まで持て余しちゃう。それなら出発しちゃうから。

 

 このホテルでも朝5時には目が覚めちゃって朝風呂前に海沿いを散歩です。

 

 冷えた体を温泉で温めて朝ごはん。自家製の干物の美味い事。朝からお替りだぜぃ。