高野山の核心『奥之院』迄やって来ると、奥之院駐車場からバスや車で来る人達でごった返しています。
此方の参道沿い墓地は近年に開発され、有名企業や個人名の墓標がズラリと並んでいます。最近はニュースにもならなくなった某芸能プロダクション『ジャニー〇多川』の名前が在り、人が群がって撮影してました。インスタとかの投稿用かな。感心できませんけど。
基本亡くなられた方のお墓ですから、縁故をお惜しむ方が参拝すべき場所なのですが、ぶっちゃけ観光名所になっちゃってます。写真撮影などして騒がずに合掌するのが宜しいかと。
驚いた事にストリートビュー迄在ります。ラウンド・カメラ背負って歩いたのでしょうか。
石畳の先に建物が見えてくると『金剛峯寺・奥之院御供所』数段の石段を登ります。
この石段、僅か数段ですが、現世との境を示しています。車椅子の方の為に石造りのスロープが在る辺り、優しさを感じますね。
手水舎で清めてから向かいの『御札・御守り・御朱印』の領布所へ。
特に御朱印集めに興味は無いですし、おみくじは引かないタイプ。御守りも幾つも身に着けるものじゃ無いので横目で眺めるだけです。
そもそも『御供所』とは『弘法大使・空海』の為に朝晩の二回、御供えする食事を造る場所です。よくTVとかで大きな箱に食事を入れ、二人掛かりで担いで『御廟』へ向かうシーン見た事無いですか。
今年は『弘法大使・空海』生誕1200年という事で『真言宗』では祭典を行う寺院が多いみたいです。
でも『弘法大使』は『御廟』に入っても亡くなった訳では無いと考えられているので、今でも朝晩二回の御供えを欠かさないそうです。
『御廟橋』手前にズラリ並んだ『水掛け地蔵さん』 一つ一つに謂われが書かれています。一つに水を掛けたらついつい全部に掛ける羽目に。だって途中で止められないじゃない。
『御廟橋』から先は聖域とされ、カメラ撮影や大声での会話、スマホなどの『マナー違反』は全てNGです。NHKの特番であれ撮影許可は降りませんから。
だからと橋の手前から望遠レンズなんてのも無粋な事。
『春日局』の『供養塔』の前を通りまして『奥之院』へ。
『線香』を香炉へ。『蝋燭』を『灯明棚』へお供えしまして御堂の前で合掌。
正直、神聖過ぎて頭がボ~っとした感じです。
当然『弘法大使御廟』へは立ち入り禁止。
お辞儀をして戻ります。
でもやっぱり何だかボ~っとしたまま。
周囲の人も一言も語らずに歩いています。
山門まで来てやっと我に返った感じ。やっぱり『弘法大使様』の神通力のお陰だったんですかね。