丸子軽便鉄道

 

 『上田市・丸子』を走っていると『丸子駅前通り』と書かれた交差点が在ります。

 

 此れは『養蚕業』が盛んな頃、『大屋駅』と『丸子』間を『丸子軽便鉄道』が結び、『丸子駅』が在った名残です。(現在駅跡地はバスロータリーとして使っています)

 

 

 貨物車両兼客車を牽引する為の『電気機関車・ED251』が『丸子文化会館』の向かいに保管されています。

 

 横目でちらりと見て知ってはいましたが、ワザワザ停まって迄見る事は無かったです。

 

 

 開業当初は『蒸気機関車』が牽引していたのですが、僅か数年で電化され『ED251

型』が登場します。

 

 『丸子町』には『大手絹糸工場』が在り、周辺の『養蚕家』の育てた『蚕』から『絹糸』を造っていました。

 

 昔は『農業』と『養蚕』の兼業農家も多く、農家の二階部分では『蚕棚』を設え、餌となる『桑の葉』を与えていました。

 

 友達の家でも『養蚕』しており、遊びに行くと『桑の葉』を刈り取る手伝いをした事が在ります。

 

 『桑の樹』には『実(ドドメ)』が成るのですが、色素が強く、食べると口の中が『紫色』に染まります。此の紫色を『ドドメ色』と云います。白い服にでも着けると色が落ちないんで、親に叱られましたっけ。

 

 沢山の蚕が『桑の葉』を食べる音が、階下に居ても聞こえたそうです。

 

 その物流に大きな力を発揮した『軽便鉄道』ですが車社会の発達と共に衰退の一途を辿ります。

 

 『上田電鉄』は唯一現存する『別所線』以外にも『丸子線』『西丸子線』『青木線』『北東線』なども在りました。

 

 『別所線』は『別所温泉』&『北向き観音』などの観光要素が在ったからこそ存続できましたが、他の路線では維持費が捻出できなかった模様です。

 

 『草軽電鉄』の章でも書きましたが、現在なら『軽便鉄道』其の物が観光目的になる筈。 惜しいけど仕方ないか………