長光寺part2

 

 日本に在る宗教の中で、人の名前が付いている宗派は『日蓮宗』だけだそうです。

 

 『長光寺』さんは『日蓮宗』のお寺ですので、『経文』の事を『お題目』、『御朱印』の事を『御首題』と云うみたいです。

 

 足音の主はご住職で、本堂の片隅に『御首題』を書く(画く)為の机が設えて在り、時には長い時間をこの前で過ごすそうです。

 

 

 日蓮宗の総本山『身延・久遠寺』も何度か行った事あります。

 

 本堂の仲は黒を基調とした重厚感のある空間で、其処に座っているだけで何となく心が穏やかに成って行くのを感じました。

 

 ついでに云うなら『膝』が悪い為、『正座』が出来ず、『楽座or胡坐』でしか座れませんが、一切咎められた事は在りません。

 

 『曹洞宗・永平寺』で『禅』を体験した時でも「無理に足を組む必要は在りません。膝が悪いのでしたら椅子に座ってする事も修行です」と『目からウロコ!(キリストの言葉らしいです)』の衝撃でした。

 

 

 見事な『螺鈿細工』は先代ご住職が中国(インドだったかな)で手に入れて来たもの。

 

 

 何故に『キツネの剥製?』 住職の説明によれば本堂完成の直前に、歴代上人の墓の前で一匹の狐が迷い込んできたまま亡くなっていたそうです。外傷なども無くキツネも『即身仏』に成りたかったのであろうと『明玉霊神』と名前を付けて祀りました。

 

 『御首題』に『キツネ』が描かれているのはその為だそうです。

 

 

 『判子』を使うにしても、主要部分は全てご住職の手による『筆書き』

 

 精神集中が必要な作業の為、量産出来ず、予約を頂いて現在数日間待ちの状況だそうです。

 

 

 『夏限定』と山門に明記されていた『キツネバージョン』も大変人気が在り、コンプリートする方もいる為、こちらは完全予約制。一枚一枚ご住職が絵を描き込んでいる為時間が掛かり、此方は更にお待ちいただくとか。

 

 残念ながらこの日は手にすることが出来ませんでした。

 

 

 『崖造り』の為『朱塗りの回廊』からの景色は………風が気持ちいいです。

 

 私の宗派は異なりますが、誰でも参拝歓迎だそうです。

 

 『宗教』の違いから戦争が起きてしまう中東諸国に比べ、今の日本は………。

 

 少し前、と或る『新興宗教』による『テロ行為』や、理不尽な『お布施要求』など、理解できない宗教も確かに存在します。

 

 つい先日、江戸時代のキリシタン弾圧を題材にした『遠藤周作』原作の映画『沈黙』を見たばかりですので、日本は平和だなぁとは思いませんが。