砂防ダム

 

 正式には『砂防堰堤』と表記されます。

 

 『ダム』とは河川などを堰き止める為の高さ15m以上(土堰堤に於いては高さ10メートル以上)のコンクリート等の構造物。 但しそれより低くてもダムと呼ぶ場合がある。

 

 『砂防堰堤』とは漢字解釈すると『砂を防ぐ』 確かに下流に流れ出る『土砂』を堰き止め貯める意味も在りますが、『砂防堰堤』に溜まった土砂により、水の流れる速度が遅くなり、河川による『浸食』を遅らせる意味の方が強いとか。

 

 しかし現実的には河口付近の『砂浜』の面積が減少したり、上流部で産出される『鉱石』の類が流れてこなかったりと弊害も在るみたいです。『糸魚川』の『ヒスイ海岸』で『翡翠』が拾えなくなったのも砂防ダムが出来てからだと云われています。

 

 

 こんな山の中にかなり『高さのあるダム』を造っちゃうんですから。

 

 尤も『黒部ダム』や『佐久間ダム』は普通じゃ人も寄り付かないような3000㍍級の山の中に、資材運搬用の『道路・トンネル・鉄道』を造り、『高さ180m』も在るようなダムを建設。下流の発電所で水力タービンを廻し発電。山の中に鉄塔を建て、送電線を張り巡らし300kmも離れた都市部へと現役で電気を送っているんですから。それも戦後復興の威信をかけた70年も前に造られたってんですから。

 

 残念ながら『立ち入り禁止』ですので全貌は解りません。

 

 

 『仁礼』に近づくに連れ、石像の類が増えて来ました。

 

 

 古い物では『自然石』に『線画』が彫られた物から、『光背』の付いた『石像』まで実に様々。しかも奉納者の名前などが書かれた立て札も付いています。

 

 でも何の為にこの川沿いに建っているのか不明です。