中禅寺

 

 『中禅寺』と聞くと『日光・中禅寺湖』の名前の元になった『中禅寺』(輪王寺別院)を想い浮かべるかも知れませんが、『信州の鎌倉』にも在るんです。

 

 正式名称『真言宗智山派・龍王山・延命院・中禅寺』

 

 『弘法大使空海』が諸国巡行の折に立ち寄った処、日照りに苦しむ農民の姿を見て草庵を建て、『雨乞い』をした場所。とされています。

 

 『塩田平』は日本有数の晴天率を誇る場所で、冬でも温暖でそれほど雪深く無い所です。(逆に考えると『降水量』が少ない?) その為幾つもの『溜池』が造られ長い間農業用水として使われてきました。

 

 昭和11年。『産川・うぶ川』上流部にダムを建設し、以降広大な面積に水田が造られるようになりました。

 

 別所地方に今でも伝わる『岳の幟』は、長い竹の棹の先から『下り龍』を描いた『幟』を垂らし、『夫神岳』山頂の『九頭竜様』を『別所神社』にお連れして雨乞いを願う行事です。『長野冬季オリンピック』でも披露された伝統的な祭りで、毎年夏の風物詩として報道されます。

 

 

 駐車場脇の受付(閑散期無人・自己申告)で料金箱に¥200を収めます。

 

 正直な処、『金儲け主義』の『神社仏閣』(神社=神社庁管轄。仏閣=各知事管轄。共に非課税)には辟易しますが、山間の片田舎(失礼)に在り、保護保存の為の費用を『檀家』だけに依存するよりよっぽどマシかもしれません。

 

 でも許せないのは有名所の拝観料大人¥1000。納得出来ない! だって職員駐車場見れば、ポ〇シェの白や、フェ〇ーリの赤が……何だかねぇ。

 

 

 『日本遺産』の認定を受けました。の案内が並びます。

 

 『日本遺産』とは『文化庁認定』が認定します。各地域・自治体の『魅力あふれる有形・無形の文化財』の事で、各地域・自治体が主体となって整備活用・運営し、国内外へ発信する事で地域活性化を図る事を目的とした文化遺産保護制度です。

 

 申請し承認されなければ『日本遺産』を名乗れません。(承認されればビジネスチャ~ンス!)

 

 

 先ずは本堂にて参拝。

 

 手入れの行き届いている庭は、歩いてとても気持ち良いです。

 

 

 御本尊様は『延命地蔵菩薩』とされていますが、お顔が拝見できません。

 

 左手に『宝珠or薬壺』を載せ、右手で『錫杖』を握っている『座像』に見えます。

 

 最近は『御真言』(参拝時に唱える言葉)が書かれている場合が多く、口に出して三回唱えます。

 

 

 此方の『水子地蔵』の場合、合掌しながら『御真言=オン カカカヒ サンマエイ ソワカ』を三回唱えましょう。

 

 『灯明台』の引き出しの中に『蝋燭と線香』が入っていました。

 

 車の中には『寺院参拝』の折に何時でも持ち出せるよう『蝋燭・線香・マッチ』を入れっぱなしにしてあるんですけど『バイク』だと線香がバラバラになっちゃう。

 

 引き出しの中の『線香・蝋燭』を灯します。(モチロンお賽銭です)

 

 『蝋燭の火』が気になりますので消えるまで付近をウロウロ。(若しくは指でつまんで消してから)

 

 

 此れで『じぞう』と読むのでしょうか。続きは次回です。