松代・荒神堂

 

 ホント『松代』の街だけは道が分かりにくいです。

 

 歴史の古い街並みと農耕時代の狭い道路。川が多い為橋を渡らねばならず、そこへ近年開発されたバイパスが貫通。直角に交差する交差点を曲がった筈がその後に道はカーブしてたりして………此処は何処? 居住者以外はカーナビ無くして目的地に着けるの?

 

 今回も『日本電信発祥の地』を訪れようと『松代』へ向かったが、道に迷って取り敢えず現在地確認にとバイクを停めたのが

 

 『松代・荒神堂』です。

 

 

 でも境内は隣接する公民館の駐車場と化しています。

 

 

 扁額には『三宝大(荒?)巌神』と書かれています。

 

 『荒神様』とは民間信仰に於ける『竈(かまど)の神様』で、煤で汚れたままにしておくと災いを招くとされ、常に綺麗に掃除する戒めでも在りました。

 

 『三宝」とは仏教で云う処の『仏・法・僧』の事です。

 

 仏教と民間信仰が結びつき『御堂』に祀られていますが正直な処『仏神』とは一線を画す様です。

 

 

 文字が彫り込まれていますので擦れたりして読めなくなる心配は無用ですね。

 

 

 梁の曲線や彫刻。手が込んでます。

 

 

 境内を見て廻っていたら

 

 

 『御堂』の脇に『船つなぎ石』と『船着き場後』 水路も無いのに?

 

 立て札に書かれているのは『千曲川に初めて通舟が許可されたのは寛政二年。其の二年後には松代=高山村を松代藩の船が運行した』そうです。其の時千曲川から荒神町まで運河を引き込み、舟を繋いだ石が此処に残されています。

 

 今では水路すら見当たりませんけど。