『水澤寺』本堂の隣に『六角二重の塔』が建っています。
そもそも『多重の塔』とは、『釈迦の骨』を治める為の物で『仏舎利塔』とする宗派もあります。
インドから中国に伝わる過程で『卒塔婆』に簡素化されました。だから上の部分にあるギザギザは多重の塔の屋根を意味するらしいです。
二階建ての『六角形の塔』で、中心軸により内部に安置されている『六地蔵』が廻るようになっています。
『経典』を治めた『マニ車』を押して廻す『経堂』は何度か見た事ありますけど、『六地蔵』を廻して『輪廻転生』を願うなんて。初めて見ました。
『六地蔵』=『天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄』の六つの世界に各々『お地蔵様』が居て、他所の世界の物が迷い込んだり、行く道を間違えないように道案内すると云われています。
人間は死ぬと『輪廻転生』し、生まれ変わると去れていますが、生前の行い次第では必ずしも人間に成れるかと云うとそうじゃありません。悪事を重ねた者は地獄に生れ落ちるとされる所以です。
ニュースを聞くと、悲しい事件ばかり報道されているような気がします。
幼い子供を虐待した挙句殺してしまったり、実の親を手に掛けたり。
絶対人間に生まれ変われないですよ。
『角大師』とも呼ばれる『元三大師』=『比叡山の高僧・良源大使』の事で、厳しい修行の末、体はやせ細り眉毛が延びて角の様に見えたとか。その姿を版画に刷らせ、当時流行り病で在った『疫病除け』に京都の町中に配ったそうです。
因みに私のスマホにも『コロナ除け』で『元三大師』のお札(シール)を張っています。
『コロナ感染』しなかったのはお札のお陰と思っています。