中仙道で江戸へ向かうと『軽井沢宿』の次の宿場が『坂本宿(群馬県)』です。
旅の難所『旧碓氷峠』を下り,さぞや安堵の気持ちで宿場逗留した事でしょう。

街道の脇に『芭蕉句碑』が立っています。

『芭蕉翁』とだけは読めたのですが………
横に立つ案内によりますと。

『ひとつ脱いで うしろに おいぬ 衣かへ』
『奈良・吉野山』遊山の旅の途中に詠んだとされています。
此れから峠道に入るので、着ている物を一枚脱いで荷物に入れた。って事でしょうか。
それとも峠を下って来て、暖かい群馬県に入ったので着物を脱いだ?
どちらにも取れるなぁ。
『刎石茶屋』は旧碓氷峠の途中に在った茶店らしいのですが。
50年近く前『人間の証明』が爆発的ブームになり、『霧積温泉』を世に知らしめました。
『西條八十』さんの詩 『ぼくの帽子』が重要なヒントになる『角川映画』の大ヒット作です。
『大滝秀治』さんが、居酒屋のカウンターで『ぼくの帽子』を感情たっぷりにしみじみと諳んじるシーンを今でも覚えています。
「かあさん ぼくのあの帽子 どうしたでしょうね えぇ 夏 碓氷から 霧積へ向かう途中 谷底に落とした あの麦わら帽子ですよ」
映画のキャッチコピーにも使われた一節です。
当時『ジョー山中』さんが歌って大ヒットしたテーマ曲『人間の証明』,レコード買った位大好きで、時折カラオケなんぞで(もう随分行ってないなぁ)歌います。
当時、面白い中学校の英語教師がいて、『ペンパル』や『英語で歌を唄う』事を奨励していました。
『ペンパル』は『海外文通』の事で、英語に触れる機会を生で体験しようと文通仲間を斡旋してくれる機関が在り、簡単な英文で文通する機会を与えてくれました。
海外に手紙を出すから『月に一度』程度の手紙のやり取りですけど、拙い英語を駆使し、時には辞書と首っ引きで翻訳しました。
そこで一番感じた事は『翻訳を間違えようが、ブロークンだろうが、相手は理解しようと努力してくれる事』です。
英文法? グラマー試験? 糞喰らえ! その後柔道が忙しくなりペンパルは何時しか自然消滅してしまいましたが。
『英語の歌』は『ビートルズ』や『カーペンターズ』など、当時流行ったスローテンポな曲を英語で歌うというもので『Love me do』とか『Yesutaday once more』、『人間の証明』や『Mary Jane』なんぞを良く歌ってました。
でどんな意味か一生懸命翻訳してたりして。英語は好きな教科でした。
『人間の証明』
Mama do you remember the old straw hat you gave to me.
I lost the hat long ago, flew to the foggy canyon.
まんま『西條八十』さんの『ぼくの帽子』じゃん。
『霧積温泉』の一軒宿『金湯館』へは以前車で行けたのですが、今は一般車両通行禁止になったみたい(不確かな情報です)
『旧碓氷峠』から『霧積』へ向かう林道も現在は途中で通行止めになっていました。
独りで林道をバイクツーリングする時、今でも当時覚えた歌を口ずさんだりしながら走ります。
「Mary Jane. On may mind. I cry my eyes out over you」
でもこの曲は『ス〇リップ』の定番なんだとか。観た事無いけど。