草軽電鉄

 

 モータリゼーション(この言葉も古語?)に伴い廃止された鉄道の何て多い事か。

 

 鉄道事業は公共交通機関の中でも莫大な資金力を要します。

 

 『親方日の丸』の時代は多少の赤字路線であっても、維持するだけで多くの雇用を生み出していましたので、おいそれと『廃止』を唱える人はいませんでした。

 

 自動車産業を後押しする為に『舗装道路』を整備し、『高速移動』の為に『高速道路網』を延伸し続けています。

 

 その一方『建設後50年』で『高速道路料金の無料化』する筈だった料金制度、先日発表になったのは『2115年まで無料化法案延期』ですと。(国民を舐めてんな………〇〇省)

 

 『鉄道』が華やかな時代、『軽井沢~草津温泉』を鉄道路線が結んでいました。

 

 それを観たのが『ザ・ドリフターズ』主演映画代一作『なには無くても全員集合』(1965年松竹製作)でした。

 

 草津駅前の温泉旅館を舞台にした『ドタバタ喜劇』ですが、従業員に扮した若かりし頃の『加藤茶』さんが草津駅でお客さんを迎えに行くシーンなどで機関車が登場します。

 

 

 上の写真は『嬬恋村資料館』で企画された『草津電鉄と嬬恋村』のポスターです。

 

 通称『カブトムシ』が貨物車と客車をけん引しています。

 

 注目すべきは『パンタグラフ』 そう『電車』です。

 

 1926年には全線開通し、『新軽井沢』(現・中軽井沢駅付近)~『草津温泉駅』(現・草津バス停留所)間を結んでいました。

 

 『吾妻川』付近以外は割と平坦な場所を選んで線路が敷かれていました。

 

 ゴルフ場傍の別荘地を抜け、『旧三笠ホテル』辺りから林中を通り『軽井沢スノーパーク(でも群馬県)』付近で峠を越えて『北軽井沢』(でも群馬県)へ。『現・万座鹿沢口駅』付近で『吾妻川』を渡り、『石津平』経由『草津』へ乗り入れます。

 

 県道59号線『さわやか街道』は一部、昔の線路跡を道路にしています。

 

 もし今現在残されているなら『ドル箱の観光資源』間違いないです。(そりゃ仕方ないか。電車で3時間以上掛かった距離を車なら1時間で結んじゃうんですもんね)

 

 

 googlemapを頼りに何とか辿り着きました。

 

 カーナビの無いバイクでは、止まっていちいち地図を確認しないと。

 

 先ず手袋を外してバックの中の緩衝材付ポーチからスマホを取り出し、老眼鏡を掛けて現在地を確認。何処で曲がってどの位走った交差点をどうこうと確認しながらです。で走り出す前に仕舞わなきゃ。(バイクは此れが結構大変なんです)

 

 

 標柱をやっとの事で見つけたのですが雑木林が延び過ぎていて写真の山の形状を確認出来ませんでした。何しろ100年近く前ですからね………

 

 実はこのすぐ前には高級外車が庭に並ぶ『別荘』が建っています。

 

 バイクを停めてウロウロしているのを不審に思ったのか、住人の方が出てきました。

 

 センサーでも反応してカメラで監視してた?

 

 『怪しいものじゃ無いですよ』感をアピールする為、「駅の痕跡は見当たりませんね」と会話してそそくさ退散です。(悪い事はしてないんだけど気が弱いもんで………)