伊勢社

 

 最近の神社は、入り口付近に『幟立て用金属ポール』が常設されている場合が多いですから『幟立てポール』を発見したら、取り敢えず『鳥居』を探してみます。

 

 『幟立てポール』は『二本で一組』 大体ポールの間の道を行くと鳥居が見つかります。

 

 

 道路は一軒の民家脇迄伸びています。その道路を進むと鳥居が在りました。

 

 う~ん。読めない……… 鳥居の扁額の文字が達筆すぎて。

 

 

 『石灯篭』の『龍』『梅』の彫刻が素敵。

 

 火袋下の台には『十六弁の菊』『五三の桐』『三つ巴』などの家紋の他、『蝶』『花』なども見受けられます。

 

 

 あらら。此方の『透かし彫り』は壊れちゃってる。

 

 

 寄贈された年号は『天明五年』

 

 江戸中期の『天明三年』には『浅間山大爆発』が起きています。

 

 土石流が『嬬恋』方面に押し寄せ、利根川支流の『吾妻川』を堰き止めその後決壊。大規模な洪水を引き起こし関東平野にまで水害を引き起こしました。

 

 厚く堆積した『火山灰』は耕作物を壊滅させ、大飢饉を引き起こします。

 

 人々は助け合って何とか噴火後の混乱を乗り越えます。

 

 多額の寄付金などが集まり、各地で炊き出しなどを行った他、復興を祈願した『神社』や『石碑』などが建てられました。

 

 バイクでやって来た変なのが『神社境内』をウロウロしているのを『賽銭泥棒』かなんかの不審者と思ったのでしょうか、民家からこちらに人が歩いて来ました。

 

 『不審者』と思われないように首から『カメラ』をぶら下げ、お賽銭用の『小銭入れ』と『免許証』を常に身に着けています。

 

 必ず『お賽銭』をしてから『神社仏閣』に則った参拝を心掛けています。

 

 

 本殿の屋根には『鰹木』や『千木』を備えた神殿造りの立派な建物です。

 

 はて? 神様は………

 

 「この神社は何の神様を祀っているのでしょうか?」 歩いてきた方に声を掛けると「伊勢神宮です。分社して頂いた神様を〇〇藩(失念しました)へ運ぶ途中、藩は取り潰しになってしまい、神様をこの地に預けたそうです」と説明して頂きました。

 

 今では専属の『神官さん』もおらず、地区での祭事もままならないですけど隣近所のよしみで草刈などの世話しているとの事でした。

 

 付近を通行する皆さん。せめてお賽銭お願いしますね。

 

 

 戻り路に見つけた、鳥居の扁額裏側に彫られた文字です。

 

 享保癸(みずのえ)卯年七月。

 

 ググってみましたら『1783年=天明三年』と出てきました。

 

 その後が読めないんですけど………素人には此処まで。誰か解かる方いらっしゃいましたらグーグルマップにアップお願いします。