『小諸市・与良町』には戦時中、『俳人・高濱虚子』家族が疎開していました。
『蛇堀川』近くの緑濃い細道を散策するのが日課だったそうです。
『旧北国街道』の『虚子記念館』から『山道小径』を歩いてみます。

『山道小径』に入ってすぐに ⁈ を見つけました。
普通の民家の軒策に何故?

『小諸町(昭和29年から小諸市)警防団』と書かれています。
『手押しポンプ式消防車』ですね。
消防車が現場到着で一番最初にするのは『給水』の確保です。
『消火栓』が各所に設置されていますので『放水管』を接続して『栓』を開けばOKの処も在りますが、それは都市部の話。
大抵は『ポンプ車』の『PTO(power take off)』を操作して水を吸い上げる為の『真空状態』を造り出し、『給水管』を『防火用水・池・河川等』に投入して『ポンプ車』迄『水』を引き込みます。その後圧力をかけて送水し、何十メートルも離れた場所から放水します。
この『手押しポンプ』、『四角い箱』の中の水を送り出すだけなら簡単なのですが、水を給水するのが大変。
『給水管』を『水利』に投入しても、『給水管』の中に空気が入ったままでは水を吸い上げられません。『呼び水』を流し込まないと。
今の『消防ポンプ車』なら『吸管』を水利に投入し『スイッチポン』で『即・真空』、『消火ホース』と『放水筒』を繋いで『送水レバー』を開放すれば勢いよく水が出ます。
「火点は前方の標的 水利はポンプ車後方 防火水槽………」
消防団時代に散々やらされました。
にしても何故民家の軒先に?しかも『半鐘』までぶら下がってます。
当時の有力者のお宅かな?