日本に二つしかない『五稜郭』
五角形のお堀を持つ『城』の事で、一つはご存じ『函館五稜郭』です。
そしてもう一つが『龍岡城五稜郭』
江戸時代、『老中・若年寄』など要職を務めた『松平乗謨』氏(徳川家直系)は、幕領地の多かった『佐久臼田』に居城を建築しようとします。
西洋式戦術に長けていた『松平乗謨』は堅牢な守備の『五角形のお堀=五稜郭』の建築を始めますが、江戸幕府『徳川慶喜』は『大政奉還』し時代は明治になります。
明治政府発令の『廃城令』によりお城を造れなくなってしまいましたが、その広い更地を小学校に利用します。
城主となる筈だった『松平乗謨』は『大給恒・おぎゅうゆずる』と名を改め、農業・養蚕業などを研究し農民の生活安定に努めます。
更には『博愛社』(日本赤十字の前身)の設立に貢献するなどの他、世界各国の勲章制度を学び日本にも取り入れます。数々の功績から伯爵の称号を与えられ、正二位、勲一等旭日桐花大綬賞を受賞します。
敷地内に小学校が在った為、観光開発されず現在に至ったのですが、今年四月小学校の合併移転により今後の観光資源に期待されています。
現在『五稜郭』を俯瞰するには展望台の在る高台迄登らなければなりません。
常用車でも山道を入れますが、大型車ではキツイかも。

此処から観る『八ヶ岳・蓼科山』も私の大好きな山です。
白いパラボラアンテナは日本最大の直系64m。
公園に見えるロケットはコンクリート製ですが………
