『日光』の語源となった『二荒山・ふたらさん』は『男体山』の事です。
なかなか『二荒山山頂・奥之院』へは行けないので『遥拝所』を探して『二荒山神社』の拝観エリア(有料)へ入りました。
石畳沿いに進めば『神輿舎』の次に見えてくるのが『大黒殿』です。

『本地垂迹・ほんちすいじゃく』の観点より『神道の神々は仏様の化身だった』と考えられるようになり『神仏習合』が起こります。
『大国主命』=『大黒天』の考えもその一つです。
『七福神』にも数えられる『大黒天』ですが本来は『ヒンドゥー教』の神様です。
因みに『七福神』の中で国産の神様は『恵比寿』だけって知ってました?

さて『大黒殿』に入ろうとしたその時。角に立つ厳つい目つきの石像が目に付きました。
『大国田道間守・おおくにたじまもり』
『菓子』を製造販売する者にとってとても有難い神様が『田道間守』
『垂仁天皇』が『田道間守』に命じて『常世の国』から持ち帰り献上したのが『非時香菓・ときじくのかくのみ(橘の実)』で、菓子の元祖と云われています。
で手に持っているのが『非時香菓(橘の実)』 柑橘類の一種です。
(そう云えば婆ちゃん、『果物』の事を『水菓子』といってたなぁ。)
足元に小さいながら賽銭箱が在りましたのでお賽銭を入れまして。
「美味しいお菓子を造って食べた人が喜んでくれます様に。商売繁盛します様に。」
滅多に願掛けはしないんですけど此処ぞとばかりに両手を合わせます。

でもそんなにしかめっ面しなくても良くない?

『大黒殿』ですから祀られているのは『大黒様』
でもイメージと違うんですけど。一応『小槌』も在りましたけどこのご時世、触りたくないし………。

『宝刀・大太刀 太郎丸』ですと。
でも此の刀、どうやって鞘から抜くのかね? 一人じゃ絶対に無理。
実戦用じゃ無くて、奉納用ですからね。

此処に居たか『ピカ〇ュウ』 いや『開運ネズミ』
ストリートビューやgooglemapでは拝殿前に明記されているの、にいなかったから不思議に思ってました。
インスタ映えの為、有料エリアに引っ越したのね。
撮りたきゃ拝観料払えってか。
結論として、『二荒山神社』は是非とも参拝して下さい。
でもその先の『拝観料徴収エリア』に足を踏み入れると、あからさまな金儲け主義を感じてしまい辟易とします。
『菓子関係者』は『田道間守』参拝の為に入らざるを得ないか………。