中鳥居を潜って石段の手前には、右側に『鐘楼』左側に『鼓楼』が建っています。
一見してその建物の中に『鐘』や『太鼓』が在るとは解りません。
『鐘楼』は『除夜の鐘』などに使われる『仏教』由来のものですし、『太鼓』は神事に使われる『神道』由来です。
仏教が伝来(遣唐使として)してから900年後の江戸時代初頭、『家康』の亡骸を納めるべく建設された『日光・東照宮』には不思議がいっぱいです。


まさか『国家安康』とは刻まれて無いですよね。
『京都・方広寺』の鐘に難癖をつけ、挙句『秀吉』が滅んだ原因です。

石段を上ると余りに有名な『陽明門』 その煌びやかさに目を奪われますが要は『随身門』です。
『左大臣・右大臣』が『弓と刀』を携えて『悪しきモノ・邪悪』などの進入に目を光らせています。
私も通れましたんで、心清き者って事で………。(拝観料を支払えば誰でもが通れるんですけど)

ついつい『陽明門』ばかりに目が行ってしまい、左右に続く『瑞牆』がおろそかにされがちですが、岩絵の具?で松葉の一本一本にまで施された彩色や、孔雀の羽の緻密さ。
『陽明門』は金箔を何枚張り付けたとか、金に換算して何㎏(何t?)とか云われてますけど、瑠璃色の岩絵の具って何から造ったんだろう?
この垣根の一番端を左に曲がると『家康公霊廟』への石段入口ある『眠り猫』が鴨居に彫られています。

『陽明門・左大臣』と反対側の『金獅子』

そして『ハート♡』模様に見える渦の向きが、八本ある柱のうち一本だけ逆さになっているの気が付きます?
此れは今だに完成していない、まだまだ続く事を表現しているらしいのですが、実は大工さん間違えたんじゃないの?
よく見ると、〇の中に彫られている『龍』や『鳥』の向きは合っています。


細部まで見入っていると時間がいくらあっても足りないから次行きますか。