佐久から長野市方面へ向かうと『高速道路』も『新幹線』も長~いトンネルを潜ります。
ポコっと地上に顔を出すのが『更埴・あんずの里』辺りです。
山の頂に『森将軍塚古墳』が見えますが、その麓に在るのが『長野県立歴史館』です。
昨年TVCMで頻繁に放送された『佐久・大井法華堂』の特別展示が観たくてウズウズしていました。
2022/8の店休日に、バイクに跨ってトコトコ出かけたのが猛暑日!
歩いて『将軍塚』を目指そうとしましたが危険を感じ止めときました。
エアコンの効いたバスも出てるんですけどね。
入館料+特別展企画展 併せて¥500 を受付で払い、暫くエアコンの効いたロビーで休んでから展示室へ。

企画室の扉の中へ足を踏み入れると、浅間をバックに『一遍上人』の鋭い眼光が出迎えます。
『一遍上人』は佐久に『踊念仏』を広めた事で有名な『時宗』の開祖です。
『浄土宗』を母体に『禅』なども学び、諸国を訪れては『南無阿弥陀仏と唱えれば(念仏)、誰でもが救われる』と説きました。
佐久の地には『親族』が葬られていましたので此の地を訪れ『踊念仏』を広めました。
数珠を手に『鐘・太鼓』の鳴り物入りで跳ねたり振りを付けて踊りながら『南無阿弥陀仏』を繰り返し唱えます。
閉ざされた空間の中で大勢の人が狂ったように踊る様は、ある種トランス状態?

更に進むと様々な『仏像』が出迎えてくれます。
好きな人にはたまらない展示品の数々。
正直言って驚きました。これ程の銘品が世に埋もれているなんて。
『県宝』『国宝』級でも見劣りしません。

『大井法華堂』は、『佐久市岩村田宿』の北側に在った広大な面積の修験の場で、
明治政府発令の『修験禁止令』発令まで『大井氏』の庇護を受け、『浅間信仰』『御嶽信仰』などの山岳信仰の発展と共に大勢の人が修行しました。(『荒船山信仰』も盛んでした。)
『天台宗』で云う処の『比叡山千日回峰』なども厳しい修行で知られていますが、行者と呼ばれた者の『修験道』もかなり厳しい修行でした。
『熊野古道』は『高野山』を中心に紀伊山地の険しい山道を歩く修行の道です。
『四国巡礼』(お遍路さん)も云わば『修験』の場です。
定年退職したら『お遍路さんで四国巡礼』してみたいと思ったんですけど自営業には退職金も無いし………


