『塩田平・前山寺』
入り口駐車場の脇に『信濃デッサン館』が在った頃より何度か訪れています。
バイクの免許を習得した頃、『信州の鎌倉』がブームになりました。
散策路が整備され、散策マップや環境整備に観光協会が力を入れ始め、細かった『前山寺』までの道路が拡幅されると大型バスが頻繁にやって来るようになりました。
18才の初春。バイクで塩田を訪れた時です。散策中、急に降り出した雨に身体はずぶ濡れ。前山寺の休憩所で雨宿りをして震えていたら、住職の奥さんがタオルを貸してくれました。更に濡れた服を乾かせるようにストーブ迄用意して頂きました。(その節大変お世話になりました)
『来訪者記入ノート』に名前と感謝の言葉を記入しました。
更に数年後、此の休憩所を訪れた時、以前来たのは何時だったかと古い『来訪者ノート』をペラペラめくっていると果たしてその時のノートが在りました。
私の記した名前の横に『お困りの際は何時でもお声かけ下さい』と達筆で書かれた文字が添えられていました。
そりゃ一発で『前山寺ファン』になりますって。
毛氈の敷かれた書院で食べる『くるみおはぎ』が絶品で、お茶付きで当時¥500
高校生には贅沢でしたけど、中庭越に見る塩田平が大好きで度々訪れました。
田んぼの刈り入れの終わった晩秋の頃。赤とんぼがとまった枝先にも日が傾き掛け、カラスの鳴き声なんぞが聞こえてくると、まさに『日本の里山の秋』そのものです。
で今回も駐車場から登り始めると。
まずもって駐車場がかなり広くなっています。更に売店や綺麗なトイレまで。
昔と変わらない参道の石畳みを登り上げると

本堂脇の最後の石段。やっとこさ登り上げて

ありゃ入山料徴収ですか。まっ保護の為なら致し方ないかな。
財布………?
Gパンのコインポケットには賽銭用の小銭が沢山いれてありますけど、財布はバイクに置いてきちゃった。金額を数えると全部足しても¥100程(だってお賽銭て基本五円玉ですよね)
バイクまで戻って取って来ようか………

この坂をもう一往復するのはチョットキツイかな。
門前で合掌して今回は帰ります。皆さんも財布忘れずに。