貧乏神

 

 『宮川』地区は、昔から『寒天つくり』の盛んな地域です。

 

 寒風吹きすさぶ冬の風物詩として、田んぼ中に造られた台に固まった寒天を並べ『寒晒し』にするニュースを観ると ♬ 冬が 始~まるよ!

 

 

 『かんてんぐら』から『細女神社』へと続く公園の脇に案内図が立っていました。

 

 『貧乏神神社』と明記されています。行くっきゃ無いでしょ。

 

 日本には古来より『八百万の神』様が居るとされています。

 

 『貧乏神』という神様も当然いる訳で、憑りつかれたくは無いですけど。

 

 

 行ってみると昔からの『味噌蔵』です。

 

 売店では様々な『味噌』の他、『味噌ソフトクリーム』とか『味噌プリン』なんかも販売しています。

 

 更には体験コーナーでは『味噌の仕込み』(仕込んだ味噌の持ち帰り)が格安で出来ます。

 

 そう云えば子供の頃、友達の家に遊びに行くと庭で『大豆』を煮ており、これから味噌造りをするとの事でした。遊びに行ったはずが何故かお手伝い。昔は農家の普通の行事だったんです。

 

 で苦労した分だけ自分ちのは美味い味噌が出来る=『手前味噌』となるんです。

 

 正直な処、手前味噌より味噌蔵の職人=professional が造った味噌の方が絶対美味い。

 

 スーパーで売ってるパック入りでも、値段が高ければ高い程美味いです。でもコストパフォーマンスで考えると早々手が出ないんですけどね。

 

 以前体調を崩して『ユン〇ル』でも買って飲もうと薬局に行った時、薬局の人曰く。

 

「同じ成分を求めるなら、CMにお金かけてない会社の方がお徳です。CMに投資したお金は販売価格で回収してんですから」

 

 若かりし頃でしたので『目からウロコ』でした。

 

 それからも『もし複数から一つを選ぶ』時、同じ価格・同じような内容なら試しにCMしてない方を選びます。それで失敗も在るんですけど。格安でも『中〇産』を躊躇するのは私だけ?

 

 深夜放送や新聞チラシに大量広告を展開する『〇グループ』の製品、何処からCM代金を捻出してるんだろうと考えるとやっぱり手が出ないです。(更にCM共演の女性にかなりの金使っていそう………※個人的感想です)

 

 

 幾つもの『蔵』が並ぶ間の通路には川も流れており、真夏でもひんやりした空気が流れています。

 

 その最奥。使われていない蔵の中に明かりが。

 

 

 『貧乏神』を崇め奉るのでは無く、追い払う為の儀式です。

 

 このイベント参加料が¥100なら安い!

 

 

 作法に在る様に『賽銭』を入れ、『御神木』を棒で三回叩き、三回蹴飛ばし、最後に『大豆』をグワッシと掴んで叩きつけました。

 

 「お前はもう死んでいる」(佐久市出身・武論尊さんごめんなさい)

 

 『神社』で『二礼二拍手一礼』しないのも珍しいですけど、崇める神様では無いらしいので。

 

 

 大本は『飯田市』の『貧乏神神社』だそうで、今度行ってみようかな。

 

 

 そしてお次はお隣の『鈿女神社』

 

 『鈿』と書いて『かんざし』とか『でん』と読みます。『螺鈿細工(らでんざいく)』位でしか見ない漢字?

 

 『金』『田』『女』と書きますので『かねため』ですと。

 

 ハイ。お賽銭。そりゃ賽銭箱にお金が溜まるワ。

 

 参拝を終えると不思議と爽快感を感じました。

 

 力いっぱい棒で殴った手は痺れていましたけど。