信州が誇る奇祭『御柱』は、『諏訪市』の『諏訪大社下社・春宮・秋宮)』と『諏訪大社上社・本宮(諏訪市)』の他『諏訪大社上社・前宮』だけは『茅野市』になります。
『下社御柱』は『湖北トンネル』傍の『木落し坂』を落としますが、『上社御柱』は『茅野運動広場』傍の『木落し坂』を落とします。
更に『上社御柱』は『めどでこ』と呼ばれる『つの状の木』が取り付けられています。
『めどでこ』に結わえられた『縄』を足場に大勢の人がぶら下がり、差し詰め漁舟の『大漁旗』を連想させます。
昔は子供が『段ボール』を尻の下に敷き、『草そり』を楽しむような場所だったのですが、何時しか『御柱御用達』の様に扱われています。
雪が積もると格好の『そり遊び場』として子供が集まりますが。

数台停められる坂上の駐車場にはトイレも在り、サボリーマンの格好の休憩場所。
但し『小学校』がすぐ近くに在り子供の視線が………。

最大斜度27度はスキーで云えば中級程度。坂上から見下ろしても恐怖は感じません。
でも『丸太』の上に跨って滑る落ちる! 誰が考えたのこんな危険な事。
『御柱』は神社の神域の四隅に建てる『柱』です。
七年に一度(今回はコロナでズレました)、四つの『御社』の四隅に立てるので、計16本の『神聖な大木』が必要になります。
昔は山に分け入り、それらしき『大木』のを探しましたが最近はほとんど運び出し可能な大木は伐り尽くしてしまい、最近では植林地で育てているそうです。
伐った木に綱を付けて引っ張るのが『里曳』 老若男女(昔は女性はタブーだったかな?)が引っ張ります。
その途中で『落としちゃえ』と始まったのが『木落し』 坂を一気に落としたのですが、何時しか『人』も一緒になっちゃいました。
神社まで曳いて行き、所定の位置に立てるのが『建て御柱』ですが、『諏訪大社・上社』の『御柱』は『宮川』を渡ります。此れが『川越し』
高速道路のすぐ近くですが公園もあり、神聖な場所として市民に親しまれています。
『諏訪大社上社・主神』は『大国主命』と『奴奈川姫』の子供『建御名方命(タケミナカタノミコト)』で奥さん『八坂刀売神(ヤサカトノカミ)』が『諏訪大社下社・主神』です。名前に『刀』が含まれているから………。
因みに別居中で『上社』から『下社』へ『タケミナカタノミコト』が諏訪湖を渡った証拠とするのが『御神渡り』です。昨今暖冬で全面結氷しづらくなっていますけど。
大丈夫。『下社境内』には『諏訪大社上社摂社』が祀られていますから、云わば『ワープトンネル』みたいなもんです。流石神様。

この『御柱』に乗れるだけで最高の名誉、喧嘩にならない様に序列が決まっています。

すぐ下は道路やJRが走ってんですけどね。
くれぐれもケガ人が出ません様に!