『地獄の王様』とされている『閻魔大王』ですが、実は『仏様』が化身している中のひとつです。
そう思って『閻魔大王像』を見るとアラ不思議。どことなく慈愛を感じたりします。
生前悪の限りを尽くした『カンダタ』がただ一度の行った善行、『蜘蛛』を踏みつぶさなかった事を理由に、『天上界』の『お釈迦様』が『蜘蛛の糸』を地獄の『カンダタ』の元へと垂らします。『蜘蛛の糸』よじ登りながら下を見ると、同じ様に救いを求めて大勢の人が登ってきます。『カンダタ』がそれを見て『俺の糸だ。降りろ!』と叫んだ途端『救いの糸』は消滅して地獄へと真っ逆さま………
『芥川龍之介・蜘蛛の糸』のあらすじ?です。(なんせ50年も前に読んだきりですから) でも『カンダタ』を覚えていたなぁ。
物理的に考えて『蜘蛛の糸』に全体重を掛けてぶら下がれないだろ。耐荷重より肉に食い込んじゃうと思って読んでましたましたから。
消防署の訓練施設で、ぶっといロープを使って垂直登坂した事ありますけど、腕力・握力在っても5メートルとよじ登れませんでした。
それ考えたら『サ〇ケ』や『フリークライミング』や『の選手は凄い。
いや『閻魔大王』でしたよね。

『閻魔堂』から『布橋』へは坂道を下ると直ぐですが、苔むした間に石像・石仏が沢山並んだ前を通ります。
違和感感じません? 皆赤っぽいんです。中には普通のも在りますから色を塗られたのでしょうけど。

坂を下った先に見える『赤い橋』が『布橋』です。

『廃仏毀釈令』のお陰でしょうけど惨いことを。
右から四番目なんて風化してボロボロですし、左端のは多分違う頭部でしょう。
そしてやっぱり赤い色が使われた跡が見えます。

端を見守るのは『観音様』でしょうか。

普通に遊歩道になっていますけど、対岸には渡らずに途中でストップ。

だって橋の対岸は『あの世』とされているんです。
緑豊かで気持ち良いのですが、なんせ対岸にはお墓が沢山並んでいます。
神聖な場所ですのであまり騒がずに。
まだ向こう岸に行くのは早いかな。そそくさと引き返します。