順路案内に従って反時計回りに回廊を進みます。

巨大な『スパティラ』(しゃもじ)が壁に掛かっていました。
さぞや大人数分の料理を『大鍋』で調理していたのかと思ったら
『おのが身は 水をも 火をも 厭わずに 救い上ぐるぞ 御仏の慈悲』
と書かれた張り紙が在りました。
そうか、より沢山を掬い上げる為には 巨大じゃないと。

法堂の御本尊に参拝していると、大勢の僧侶が広間に入って来ました。
続いて礼服を着た方々。どうやら法要が執り行われるみたいです。
お邪魔してはいけないからカメラは此処まで、読経が始まると移動しづらくなるので、合掌して後にします。(ゆっくり拝観したかったけど此ればかりは仕方ない)

『醍醐天皇』と書かれた上に何やら跡が。『後醍醐天皇』と書いて在るのかな。
光の反射でよく見えないです。

丸窓が印象的な『放光堂』 中には沢山の位牌が納められていました。
納骨堂ですので合掌。

続いて『伝燈院』 開祖『螢山禅師』の霊廟です。
不幸な大火を逃れた建物で、『横浜・鶴見』へ移築した後もこの地が本山で在り続ける理由が此処に在ります。
門から先は進入禁止ですがその彫刻の見事な事。国宝級でもおかしくない!

やはり『お寺』ですので、境内は静かに拝観しましょう。(神社もですけど)

味噌を仕込むのも僧侶の修行でした。昔は『大豆味噌』を大まかに潰して仕込んだので、使う時は『あたりバチ』(すり鉢はマイナス言葉)で細かく擂り潰してからみそ汁などに使用しました。
『能登・輪島』のお寺に修行していた『小僧」さんが『長野・善光寺』を参拝。
その留守の間、味噌を擦っていた………と云う事にしておきましょうね。
またもや『パワー』ゲットだぜぃ。
以上で『總持寺・祖院』を後にします。