『仏教』には仏様の言葉の解釈の違いから様々な宗派・様式が在ります。
禅を通じて瞑想する『禅宗』にも様々な宗派が存在し、『栄西』により広められた『臨済宗』と『道元』による『曹洞宗』、更には『達磨』で有名な『黄檗宗・おうばく』も在ります。
更に『曹洞宗』を代表する派の中でも『福井県・永平寺』を総本山とする『永平寺派』と『石川県・総持寺』を総本山とする『総持寺派』に分かれています。
高僧『道元』によって開かれた『総持寺』は、最初、此の地に在った『諸嶽寺・しょがくじ』に禅堂を建て修行の場としました。しかし明治時代に火事により焼失してしまいます。そこで交通の便の良い地に移転を決め、神奈川県鶴見に創設されました。
この『鶴見・総持寺』は広大な敷地に『幼稚園』~『大学』まで、『病院』~『墓地』(お寺ですから)までを備えています。
余りの経営上手から修行にはふさわしく無いと考える僧たちが再興させたのが『能登・総持寺』です。
だからと云って二つの仲が悪い事も無く、『鶴見大学・宗教学部』の修学旅行は『能登・総持寺』で修行です。
『輪島の朝市』で大勢の『黄土色の袈裟(見習い?)』を付けた『お坊さん』が大勢歩いていましたので伺いますと『鶴見総持寺付属大学』の『修学旅行中』でした。
禅宗では修行僧が生活するスペースを『単位』(又は略して『単』)と云い、入門を許可され、自分の居場所を得る事を『単位を収得する』と云います。
学業に於いて『単位収得』の語源は禅宗に在ったんですね。
他にも数字の単位では、一、十、百、………兆、から上の単位が 京(けい)、垓(がい)、秭(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)澗(かん)、正(せい)、載(さい恒河沙)極(ごく)、恒河沙(こうかしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無限大数(むげんたいすう)、最大無限大数(さいだいむげんたいすう)=10の72乗 それ以上を『無限』と云います。(あ~、変換が大変。疲れた)
これらも仏教に由来する言葉から来ています。
小さくなる単位も 割、分、厘、毛………虚空(こくう)、清浄(しょうじょう)=10×-21乗 と名前が付いていますけど割愛。

『大本山總持寺祖院』
実は高校時代も訪れているんですけど、拝観料どうしても高く感じて門前で引き返しました。
今回は参拝させて頂きます。


拝観料は大人¥500まぁ妥当ですかね。