浅間山八景

 

 落語題材の『近江八景』は、琵琶湖を代表する絶景八か所を短歌に詠み込んだもの。

 

 大好きな『桂米朝さん』の語り調がぴったりです。

 

 「のせた(瀬田)から さき(唐崎)はあわず(粟津)か ただ(堅田)のかご ひら(比良)いしやま(石山)や はせ(矢橋)らしてみい(三井)」

 

 (乗せたから 先は逢わずか 只の駕籠 拾いし 野馬や 奔らせてみろ)

 

 江戸時代、歌人の『太田蜀山人』が、近江・瀬田まで来た時の問答で、『駕籠かき』から吹っ掛けられた無理難題「近江八景を三十一文字で読んで見せたら駕籠賃を只にしてやる」を受けて読んだとされています。 

 

 御代田町にも浅間山の絶景ポイント八選が在ります。

 

 好奇心がムクムク。

 

 

 中央の標識に『浅間山八景 第一番 真楽寺参道』と書かれています。

 

 此処は『真楽寺』入り口交差点から200㍍程西に来た処。

 

 

 浅間山を背景に、見事な『捻じれ松』と鳥居………鳥居?

 

 『真楽寺』はお寺ですので『山門』か『石門』でしょ?

 

 

 試しに鳥居を潜ってみると川に沿って『真楽寺方面』に向かう道と、草だらけの一本道の奥、神社の幟立てが見えます。

 

 

 川沿いに来ると『真楽寺参道』に在る『不動明王像』の裏手に合流します。

 

 やはり『真楽寺参道』で間違いなし。

 

 良くある神仏混合の名残かと思ったら違っていました。

 

 じゃ草叢の中を行きますかね。

 

 

 シロツメクサを踏みながら辿り着いたのは『二の鳥居』と『ブロック塀』に囲まれた『御社』

 

 雑草が延びてるのは初夏だからしょうがない。

 

 

 近づいてみますと格子戸に閂が掛かっています。

 

 土間の奥に石の祠が二つ。狐が置かれていますから『稲荷神』をお祀りしているのでしょう。

 

 『稲荷神』は『五穀豊穣』しいては『商売繁盛』の神様です。

 

 参拝して………賽銭箱遠いんですけど。

 

 仕方ないので格子戸の下に賽銭を置きます。

 

 正月などのニュースで時たま目にする光景。明治神宮など〇万人の参拝者ですなどのアナウンスと共に大勢に人がお賽銭を投げているシーン。

 

 明治神宮など有名処では、とてもじゃ無いけど拝殿迄近づけないし、見越した神社側もかなり巨大なスペースを賽銭箱にしているから致し方無いのかも。

 

 お賽銭とは神仏に捧げる『御供え物』の代わりにお金を納めるというもの。

 

 うやうやしくそっと入れるものです。

 

 神様、仏様にむかって『投げ銭』なんて新年早々運気を下げるようなモノ。

 

 貴方はどう思います?