『御嶽山』を修験の場とする山岳信仰は割と各地で見られます。
『日本三大霊場』に数えられているのは『恐山・比叡山・高野山』ですが、これ以外にも霊場として厚く信仰されている山が沢山在ります
『富士山』を筆頭に『月山』『立山』『御岳山』『大山』などなど日本各地に山岳信仰の山として周知されています。
『修験道』の修行の一環として山に登り、滝に打たれ厳しい修行を行う『山伏』は戦国時代、その健脚を買われ『隠密=スパイ』的な働きもしていたと文献に在ります。
『忍者の里』と呼ばれる『伊賀』『甲賀』『戸隠』『真田』などには純粋に農林業だけで食べて行けるだけの収入は無く、『職業的忍者』として常日頃から体を鍛え大手大名などに仕えていました。
『徳川家』と濃密な関係に在った有名な忍者『服部半蔵』とは個人名では無く、『伊賀・服部流忍術の長』の事で、その名は代々引き継がれていきました。
末代に『どんぐり眼に への字口 クルクルほっぺに 覆面姿』の『ハットリくん』も『服部半蔵』を名乗っています。ニンニン。
あれ? タイトル『御嶽座生権現』だった………

訪れた時は5月中旬。近くで水源工事が行われており、その保護で『虎ロープ』が張られる前の『杭』が打たれていました。
参道らしき場所は重機の入る道が造られていた為、道なき草叢を分け入って登りますと。

松林の中に突如現れる石碑。
一礼をして踏み込むと、空気の張り詰めた感が在ります。

にしてもこれは誰だろう?

中国伝来の神様?

『京都・仁和寺』は『真言宗』のお寺ですが、『空海』を祖とする『真言宗』も、後継する弟子どうしが対立してしまい様々な『派閥』が生まれます。
良く知られる処では『智山派』『豊山派』『御室派』などが在りますがその数ナント『十八派』と多岐に分かれています。(高野山でいいじゃん)
『真言宗』の特徴は『修行』する事により『本人』が極楽浄土に行けるとされる『自力本願』や『真言』と云う言葉を唱える参拝作法。更に指で形造る『手印』を結ぶなどが在ります。
『映画・梟の城』冒頭で『九字護身法・(臨兵闘者皆陣列在前)』を唱えながら指で印を結ぶ場面が映し出されます。(中井〇一が格好良過ぎ)

裏手に倒れてしまった石碑が在ったんですけど一人じゃ直すの無理。
工事関係者の方気づいてくれます様に。
『明光寺』さんも『真言宗』ですので尋ねてみれば何か分かるかも。
でも人の気配が無かったので又何時の日か。