芹の湯

 

 『和美峠』から南下してクネクネの山道を下ります。

 

 集落が見えてくると『八千代温泉・芹の湯』と書かれた看板が立っています。

 

 今回のもう一つの目的地が此処です。

 

 以前訪れたのが、かれこれ40年近く前です。

 

 かなり人里離れた山中の『一軒宿』のイメージでしたが、道も舗装路となり建物も綺麗に建て直されていました。

 

 

 石垣が当時のまま残されているみたいですけど、何か雰囲気がガラリと変わった様な?

 

 まさか入り口に『電光看板』が取り付けてあるとは………

 

 ま、此処まで来たんだから入ってみましょう。

 

 

 駐車場から雪解けに『泥濘んだ』泥道を歩いて来ると、柱に鎖が絡まって身動き取れなくなった『犬』が、助けてくれと云わんばかりの鼻声で鳴いています。

 

 首輪を掴んで絡まった鎖を解いてあげると脱兎のごとく泥の中を走り回り、泥足で飛び掛かって来ました。やられたぜ。シャツにもズボンにも犬の足跡………

 

 着替え在るから良いけれどさ。(実はこの犬、知能犯かも)

 

 入ると食堂の奥から女将さんが出てきて『入浴料¥500』です。

 

 建物は10数年前に改築されたそうです。

 

 湯舟は以前と変わっていないそうですが、ナント2019年の台風19号が窓枠ごと壁を破壊。現在は『薄暗い照明』が一つだけ点いています。秘湯感満載なんですけど『壁』がモロ『サイディングボード剥き出し』ってのが戴けない。

 

 窓から差し込む外明かりで見るお湯は薄っすら『緑色』をしていて、当時銭湯では必ず入れていた『バス〇リン』でも入っているの?と思ったんですけど、今の薄暗さは『秘湯・洞窟風呂』みたいなもんです。(サイディングボードを見なければ)

 

 浅めの『湯舟』は真ん中で仕切られており、一つは『源泉かけ流し』のまま。もう一つは加温されています。

 

 源泉のままだとチョットぬるめに感じます。お好みでどうぞ。

 

 特筆すべきは『メチャクチャしょっぱい!』

 

 湯舟のお湯で顔を洗うと、目が滲みます。(目をつぶっているのに)

 

 試しに嘗めてみたら『海水』並みにしょっぱい。

 

 温泉成分表を確認すれば塩分濃度とか書かれている筈ですけど。

 

 こんな山中でこれ程の塩分濃度の温泉が湧き出ているんですから、一体地下何メートルから汲み上げているんでしょうか。

 

 塩分濃度の濃い事で有名な温泉なら佐久市にも在りました(過去形)

 

 ある時を境に塩分濃度が薄くなり、仕方ないから『塩・塩化ナトリウム』を大量にぶち込んじゃった! って事が公になり何時しか客足が離れ倒産。武士の情けで名前は伏せますけど。

 

 上高地にほど近い有名温泉でも似たような事在りましたよね。

 

 塩分濃度の高い温泉でビックリしたのは『能登・輪島温泉・足湯湯楽里館』前に湧き出していた温泉です。

 

 地元の人がポリタンクに汲んでいったのを見て、両手にすくって一口飲んだら『しょっぱい』どころか『痛い』位の塩分濃度でした。

 

 後で聞いたら『水で薄めて』野菜を茹でるのに使うとか。

 

 その後暫く『舌』が馬鹿になり、折角の輪島の海産物が楽しめなかった。(試食ですけど)

 

 もう一つ。『日本一まずい温泉』は私の知る限り『新潟・月岡温泉』に在ります。

 

 『源泉の杜』と銘打たれた公園の一角に滾々と湧きだす温泉が在り、柄杓が供え付けられていました。口元に運ぶとキツイ臭いが鼻を突きます。それでも一口。

 

 『不味い。もう一杯』と強面俳優『八〇信夫』さんが飲み干す『青汁』は美味しいです。『源泉の杜』の温泉は呑み込めない位不味い。

 

 でもペットボトルに詰めて帰りました。(車に在った空のペットボトル500ml×2本)

 

 翌日、家の風呂に入れたらしっかり温泉です。

 

 そうか『芹の湯』のお湯をペットボトルに汲んで来れば良かったのか。

 

 ※泉質によっては飲用不可の場合が在りますので要確認です。