『五稜郭』とは、お堀や石垣が古来からの四角形では無く、五角形の星形をした西洋式建築様式を取り入れた『お城』の事で、日本には『二つ』しか在りません。
一つは『龍岡城五稜郭』で『佐久市(旧臼田町)』に在り、もう一つは『函館五稜郭』
断然『函館五稜郭』の方が有名ですが此処『龍岡城五稜郭』も色々な逸話が在ります。
その一つが『日本一新しい城』です。
江戸時代末期、『駿河・松平氏』が戦火に巻き込まれるのを回避しようと新天地を探します。『白羽の矢』の刺さった場所が『信州・龍岡藩』
其処に最新技術の『五稜郭』を築城しようとしますが、人夫に食事を提供する『お台所』を建設し、『石垣』を積みながら『お堀』を掘っている最中、皮肉なことに『明治』になってしまいます。
明治政府発令の『廃藩置県』や『廃城令』により、反政府軍の拠点となるのを防ぐ為に、お城は壊さなければならなかったのですが、『龍岡城』などはまだ未完成。
他のお城でも『行政機関』を置くなどして多くのお城が存続を許可されました。
松本城は県庁を置きましたので天守閣が残されています。
現在残されている多くのお城に『天守閣』や『本丸』『二の丸』などの無いのは『廃城令』の為です。止む無く『天守閣』を壊したんでしょうね。
後世、様々な城で『天守閣』などが再現されましたが、建築当時のままの天守閣を持つお城は日本国内に『五城』しか無』く、何れも『国宝』に認定されています。
熊本地震で損壊した『熊本城』も建築当時のまま残されていれば国宝に指定され、国税で修理修繕出来たのにね。
『名古屋城』や『大阪城』もその後にコンクリートなどを使って再現された物です。『ゴジラ』が壊したら何処がお金出すんだろ?
最古とされているのが『国宝・松本城』 最新とされているのが『未完の龍岡城』です。やる~長野県。(まっ諸説ありますので個人の感想としときます)
『函館五稜郭』は完全に観光地化されており、『五稜郭タワー』にエレベーターで昇れば、ものの30秒で全貌が見渡せます。(有料ですけど)
何と『龍岡城』は、敷地内に『小学校』を建築する事で存続してきました。そのお陰でお城の敷地内には観光開発の手が及んでいません。(隣接して案内センターが在りますけど)
来年度、小学校の統合が決定し、廃校になりますので一気に観光開発されると思います。(それはそれで寂しいな)
現在、『龍岡城五稜郭』を見下ろす展望台が、北側の山の中腹にあります。
名古刹『蕃松院』さんの駐車場からお墓の中を抜け、展望台へと道が続いています。
車を『蕃松院』さんに停める時はお賽銭お願いしますね。
軽四区やオフロードバイクなら、案内センターで配布している地図を頼りに山頂付近までたどり着けますが、普通車にはお勧めできません。

以前『蕃松陰』さんから登り上げた時は樹木が生い茂り、眺望はイマイチでした。
今回はバイクで上の駐車場まで登り、歩いて5分程で『展望台』です。

枝打ちされて視界が広がっていました。

『五稜郭』のお堀に沿って植えられた『桜』で辛うじて『星型』が確認できます。
校庭と体育館、校舎が解ります? その右端の大きな『合掌屋根』が築城当時の『御台所』です。
桜の季節、ピンクに染まったら又来ますか。
でも『お城の中に学校』 ロマン感じません?