
山門を潜り、参道を進むと右手に『池』が見えて来ます。
池と沼、更には湖の明確な違いは無いらしいです。
しいて云うならば。
『湖』 大量の澄んだ水を蓄えており、水深が深く、湖底に藻などが繁殖していないもの。
『池』 湖より小型で水深も浅い。庭などに置く合成樹脂製の容器に水を貯めても池と呼ぶ。
『沼』 水深が割と浅めで湖底に藻が繁殖していたり、柔らかい堆積物が溜まっている。周囲を樹に囲まれたイメージ。
流入・流出する河川の有無や、底から水が湧き出しているかの定義も在るらしいのですが、正直よく解りません。
山道を歩いた先に、周囲の紅葉を写すようなモノは大きければ『湖』小さければ『池』と呼びたいですね。


毎年8月に行われる『竜神まつり』のスタート地点がこの『大沼』です。
寺院には、宗派によりますが『放生会』を行う為の『池』が在ります。
生きている『魚』や『鳥獣』を放す事によって、生き物の命を救うという考えが元となっています。
しかし現在、外来種の繁殖阻止の観念から何でも放して良いよ。とはいきません。
『吉祥寺・井の頭公園』では『ワニガメ』を放した人までいるんですから困ったもんだ。
この池も水を守る為に、放流禁止です。

石の祠が祀られています。『青龍大権現』と在ります。

洞の前にはこんこんと水が湧き出し、清流に青龍。
本物だったら大騒ぎですけどね。

この参道を歩くのが妙に心落ち着いて好きです。