常和集落から山へ向かう細い道を進みます。
アスファルト舗装はされているのですが、道幅が狭くなり軽トラックじゃ無きゃ厳しくなります。
小川を渡る橋の上流部にそれは在りました。

本来『砂防ダム』とは、流れの途中に『堰堤』を築き、沈殿効果で土砂を堆積させるための物です。
しかし流量次第ではすぐに埋まってしまい、浚渫(しゅんせつ)しなければ只のコンクリート壁の体を成してしまいます。
単に流れを堰き止めただけの『砂防ダム』は重機すら近づけない場合も在り、巨額の投資がムダ! の場所を多々見かけます。


山梨県に在った巨大な『砂防堰堤ダム』ですが、上流側はこの天端まで土砂で埋まっていました。(お役人仕事ですから)
逆に如何に『浚渫』が大事か知っている企業では、こんな山の中にどうやって『浚渫船』を運んだんだろう? と思う位大型船が浮かんでいます。

対象物が無いので大きさが伝わりませんが、階段のステップや出入り口の大きさ(=人間+α)で想像してみて下さい。

『佐久間ダム』を管理する『電源開発株式会社』では、ナント湖畔に造船ドックを造り、数台の船を造船したそうです。
『車検』ならぬ『船検』はどうするのかな?
話が横道に逸れまくるのはいつもの事とご容赦願いまして。
この『常和砂防ダム』はスリット式で土砂を流しつつ、倒木などを堰き止め被害を軽減させる為の構造をしています。
上流に廻り込みたかったんですけど藪になっていて道は無し。
さらに『水落観音』を目指して道路を進むと『崩落の為・通行止め』となっており、数メートルに渡って完全に道路が流失していました。
仕方ない。帰りますか。