今回も、もち米が蒸けるまでの待ち時間にブログを書いています。
タイマーが鳴ったらお仕事開始。それまでお付き合いの程よろしく。
だから『尻切れトンボ』のパターンが多いんです。
6月の蒸し暑さの中、『氷風穴群』の在る森の中は約22℃。
それが一歩『風穴の囲いの中』に入ると………

陽が当たっているにも関わらず、『12℃!』 しかも湿度変わらず40%?
一気に温度が変わります。
効きすぎの冷房でも此処まで下がらないはず。
でも夏の日差しに照らされて、熱を帯びた体には心地よく感じます。

危なげな石段を数段降り、トタンで囲われた中に入ると………
写真の右側にも写っちゃってますね。

『2℃‼ 湿度75%⁉』
最初は「スゲー、涼しくていいや。」でしたがそのうちTシャツ一枚の服装では寒くなってきます。

風の通り抜けない『竪穴』の中では対流が起こりにくく、『冷たい空気=比重の重い』は下に溜まります。
それを上手く『トタン』で囲って『小屋』にしています。
此処が『種蚕』の貯蔵庫に成るんです。
『蚕』は卵で越冬し、春に幼虫になります。いわゆる『毛虫』ですね。
『桑の葉っぱ』を餌に成長し、やがて『蛹』になる為に『繭』を造ります。
これが『夏頃』 人間はこの『繭』から『絹糸』を取る為に『繭』ごと『蛹』を茹でちゃいます。
『種蚕』を造らせる為、茹でられなかった『蚕蛾』はやがて産卵します。
通常自然界では年に2回程この工程が行われますが、『種蚕』を冷蔵し出荷調整するだけで年5~6回の『繭』造りが可能になった訳です。
早い話が生産量が3倍! 稼ぎも三倍‼
でも餌になる『桑の葉』どうしたんだろうと疑問がふつふつ。
丁度時間となりました。