漢字で書くと『温め』です。
田植え後の田んぼに水を入れる時、『苗』に直接冷たい水が当たらない様に水路を幾重にも折り返し、太陽光で少しでも水を温めてから取り入れようとする構造です。
標高600㍍を越えている『佐久』地方では、春、『雪解け水』主体の河川・用水の水温は低すぎますので、考え出された『苦肉の策』が『ぬくめ』です。

位置的には『エクシ〇軽井沢』の南側、別荘やペンション、『洒落たレストラン』などが点在する静かな雰囲気の一角に『千ヶ滝湯川用水温水路』は在ります。
別荘族の人達の散歩コースにもなっているみたいで、ご夫婦仲良く歩いているのを良く見かけます。
川幅は広いのですが水深は数センチと浅く、底の黒いコンクリートで太陽熱を吸収し水を温めています。

温水路を抜け、流れ出た水量は実はこの程度。
これより下流の田んぼに流れ込む用水です。

当然『水鳥』の集まる環境にもなります。
『鴨』の他にも『オシドリ』なども見受けられます。
『オシドリ夫婦』と云えば、一生を添い遂げられる中の良い夫婦の例えとされますが、実際はそうとばかり言えないそうです。
個体識別しているわけではなく、『ジオグラフィック』だったか『ネーチャー』だったかによれば『毎年違う相手』とも報告されていました。
人間ぐらいなものですよ。『オシドリの夫婦』は。
中には『偽りのオシドリ』もいますけどね。