
『蚯蚓神社』の『祠』の周りはトタンで囲われており、そこに竹製の『蚯蚓』が横たわっています。
『みみずさんのおひるね』
板の間に上がって参拝と思いましたが、寝てる蚯蚓を起こしちゃいけない。
靴下が汚れそうとかの理由では無いですから。

しかも名前が付いており『おきん様』
口紅まで塗ってお洒落~。

私的に設置されたのかもしれません。
劣化と汚れにより見づらいですけど云われなどが書かれています。
昔、大雨が続いて土砂崩れが起きたそうです。山肌を大きな石がゴロゴロと転がってきて、田畑を飲み込もうとした寸前、ぴたりと石が止まった。石を片付けてみると大きな蚯蚓が下敷きになって死んでいたそうです。身を挺して田畑を救ってくれた『蚯蚓』を丁重に葬り、社にお祀りして神社を建てました。その実物大が『おきん様?』
すぐ隣に崩れた跡が在り、大きな石がゴロゴロしています。
又、大きな蚯蚓が群れを成して死んでいた事が在り、その後でコレラや腸チフスの伝染病が流行ったそうです。
新鮮で良質な土を生み出してくれる『蚯蚓』は農耕とは切っても切れない密接な関係が在ります。
モグラやネズミを天敵とみなし、駆除するなどして大切にしているそうです。

『蚯蚓』って結構面白いですよね。
『雌雄同体』で卵生。しかも土の中で異体と出会って交尾する!
一度の出会いで確実に受精する為に『雌雄同体』が便利なんですと。
更には『みみず腫れ』『みみずがのたくったような字』など表現法に使われたり、漢方薬として解熱剤に用いられたり、『みみずにオ〇ッコ掛けると、チ〇チ〇が腫れちゃう』なんて事も聞いた覚えがあります。まあこれに関しては蚯蚓を土の中から掘り出す。手が汚れている。雑菌が入るかも。ってらしいんですけどね。
前出の『のみ水』の石碑が『のみみず』に掛けていたのかもと考えたら思わず『ニヤリ』でした。