富士山の八合目以上は、『富士浅間大社』の境内なのは周知の事実。
山頂には『浅間大社・奥宮』が在ります。
他にも山頂直下に『郵便局』が在るのは富士山だけ。
そして此処『蓼科山』山頂にも『蓼科神社・奥宮』が在ります。
『山』其の物を神格化し、修行の場とした『神社仏閣』が各地に在ります。
そんな山の頂には必ずと言っていい程『石造りの祠』が鎮座しています。
『鳥居』、『賽銭箱』、『祠』。
ヘリコプターで荷揚げする現在なら、荷下ろしの場所さえ確保できれば容易でしょうけど、ヘリの無い時代、人々は苦労して担ぎ上げたんですものね。
『強力(ごうりき)恐るべし』

鳥居の手前でリュックを下ろし、被っていたタオルを外します。
手水はペットボトルの水。手と口を浄め、一礼して鳥居を潜ります。

『お賽銭箱』は在りませんでしたので石を積みます。
会釈の後、『二礼、二拍手、一礼』
願は掛けません。(願いが叶ったら、願解きに来ないといけないもん)
『此の地にお参りさせて戴きました。』と報告のみです。

大正十二年・七月二十日と刻まれています。
幾つにも分解して、背負子に括りつけて登ったんでしょうね。
眺望の良い場所に在る『方位版』(あの方向に見える山は〇〇山なんて書いてあるプレート)が、風化でしょうか基礎部分を残して無くなっていました。
今はスマホアプリで『方位磁石』も在るから特別困らないですけど。
携帯会社auの方、アプリ『超便利ツール』入れとくと便利ですよ。
で『方位版の残骸』を写真に撮ろうと思ったらバッテリー切れ。
そろそろ下れって事かな。
もう一度山頂の空気を深呼吸で胸いっぱい吸い込んで………
やっべぇ。立ち眩みした。